傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

沖縄基地問題:鳩山首相の変節の主要因は?

2010-06-01 04:33:26 | 沖縄基地

この数日の鳩山首相の変節(辺野古回帰)で、沖縄県民の怒りを買い、国民から信頼損失させ、福島党首を罷免し、連立解消となり、民主党内政局まで起こし、参議院選挙は絶望的な状況なり、鳩山首相のこの事態を予想できなかったのであれば、思慮不足なのか、それとも変節せざるをえなかった胆力不足なのか。
鳩山首相に責任をとらせても、普天間基地問題は解決できず、この国は、破壊か破綻するしかないのか悩ましいですね。

当方が不可解なのは、鳩山首相の変節です。
何が、鳩山首相を変節させたかです。
アメリカ予算時期を意識した「5月末:決着」と時期を区切ったことは、それなりの計算されたことと思うが、結局はアメリカおよびアメリカ追随の勢力に、屈したのでしょうが、そのような単純な構造ではないと思うが?
現時点の結果論では、この混迷は、鳩山首相の「胆力の無さ」につきるでしょうね。

福島党首は、TV番組で、鳩山首相が腹案「国外・県外移設」?から「辺野古」回帰へ変節したのは、4月、5月の2ヶ月前からとし、鳩山首相は官僚側に囲まれ、孤軍奮闘になり、辺野古に変節したと語っておりました。
福島党首は、「言葉の政治を大事にする」と「辺野古」の言葉に拘りを強調していますが、何故か、鳩山首相の「腹案」については、言葉を濁しますね。

福島党首は、「辺野古」回帰を「沖縄を裏切り行為で、自分の信用を失う」と強調していますが、それは筋論としては正解であり、罷免されることで筋を通したことは正攻法で正解で、その点については異議はありません。
しかしながら、鳩山首相の腹案の「海外・県外移設」概容を知っており、鳩山首相の腹案が、何故、「潰れたか」「潰されたか」を、もう少し、開示しても良いとも思うが、マアー、社民党の党首としての打算もあるのでしょうね。

当方は、鳩山首相が辺野古回帰に決断したのは、アメリカと前政権との約束、オバマとの約束らを優先し、日米共同声明に「辺野古」を書かざるを得なかったと思いますね。
孫崎享氏が「県外案と政府に提案したが、官僚は消極的だった」と語っており、小川和久氏は、日米首脳会談の直後、鳩山首相と面談時に、鳩山首相は「普天間移設には、一度、県内移設後に、海外・県外移設のステップを踏まざるを得ない」との発言を紹介しており、「政治主導」ではなく、「政府主導ごっこ」「官邸主導ごっこ」と酷評していました。

鳩山首相とすれば、「5月末」決着を、米国の予算化の理由とも言えず、米国の予算化が遅延・白紙は米軍のグアム移転が頓挫する可能性があり、沖縄の基地が恒久化する危険性があり、鳩山首相は「沖縄基地の恒久化回避」を第一とし、「辺野古」回帰案を呑まざるを得なかったということでしょうね。
国益第一のアメリカに追随せざるを得なかったということでしょうね。
本来なら、「胆力」があれば、決着を「5月末」から延期するかどうかを世に問うべきでだったのでしょうね。
しかしながら、官僚主導に懐柔され、日米合意「辺野古」案の回帰を、子供だましの「抑止力」で理由付けしたことで、鳩山首相は「沖縄を裏切った」と資質まで問われる事態になったのでしょうね。
一端、「辺野古」案が政府案となれば、日米の官僚は、「日米共同声明」の策定に邁進したのでしょうね。
海外・県外移転への動きを抑制したのは、アメリカ追随が国益と思う人間が閣内、官邸におり主導したのでしょうね。

ブログ「永田町異聞」様のエントリー『普天間政局を冷静に眺めたい』にあるように、しばらく、静観が必要でしょうね。
さて、実現が不可能な日米共同声明の成り行きはどうなることやら?
世の中、全てパワーゲームであり、日米同盟も最大な「権力と金」のパワーゲームであり、「辺野古」の言葉は、単なる象徴的に過ぎないですね。
各様な思惑のあるゲームプレイヤーは、「辺野古」の言葉を、活用しているに過ぎないと思いますね。

言えることは、やはり、鳩山首相は「胆力」「智力」不足で「下手」であることは否めませんね。

「参考」

① 岩上安身氏のツィート関連

1) さくら(jaquie35)様のツィート

”「@iwakamiyasumi 福島さんTBSに出演中、12月の時点で辺野古案が出ていると聞く。それで社民党はあらゆる手をつくした。防衛省と外務省の圧力に屈したと。総理が県外、国外を打ち出したのに総理の周りがそれに動かず。まったく岩上さんの見解通り。朝ズバは、それでも鳩山批判。」”

”「今朝の「朝ズバ」(ちなみに私はこの番組は観ないようにしてるけど、今朝は福島さんが出てたから)で、福島さんが外務省、防衛省から総理が圧力を受けたと証言してるのに、司会のもんたも誰もそのことにはスルー。所詮こんなもんよ、TBSも。 」”

2) 岩上安身氏のツィート

”「関係5閣僚のうち、4閣僚が早々に落城。鳩山さんだけが粘っていました。RT @jaquie35 @iwakamiyasumi 福島さんTBSに出演中、防衛省と外務省の圧力に屈したと。総理が県外、国外を打ち出したのに総理の周りがそれに動かず。まったく岩上さんの見解通り。 」”

当方が、本エントリーを書く動機になったのは、当方も、TBSの「朝ズバ!」を偶然、視聴していて、ゲスト出演の福島党首の「鳩山首相は、海外・県外移転の思い(腹案)があったが、・・・・」「小沢幹事長から筋論から正しい」との発言に接し、その後、福島党首は、TV各局に出演し、「自分は言葉を守る政治をしたい」と「辺野古」の言葉(語句)は看過できないことを強調しているのを見、何か、「辺野古」言葉だけで、「鳩山首相の降ろし」の先導役に見え、違和感を感じたからです。





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