沖縄基地問題が火急事案になってきております。
岡田外相は、時間引き延ばしは、日米関係の信頼関係が損なわれると危惧していますが、鳩山政府は、打開策を模索しており、衆知を集めることが肝要ですね。
鳩山首相は、普天間基地の移設問題について、来週18日にデンマークで開かれる国連の会議、COP15の首脳級会合の際に、アメリカのオバマ大統領と会談したいとしたうえで、それまでに政府の方針を決める意向を明らかにすると報道されており、火急的な事案になってきました。
既定路線の他に、グアム移転案、橋下知事の「関西へ」発言、無人島の馬毛島が再浮上案が報道され、賑やかになってきましたね。
橋下知事の「関西へ」発言については、J-CASTニュースが「大手マスコミ黙殺した橋下発言 「普天間関西へ」浮上の舞台裏」で、橋下知事の発言の経緯を報道しています。
橋下本知事の発言が脚光されたのは、フリージャーナリスト岩上安身氏の存在で、橋下知事への「普天間基地の問題に関して、もう一度、知事の考えをお示しいただきたい」の岩上安身氏の質問の回答発言がメディアで大きく取り上げられたと報道しております。
マアー、J-CASTとしては、橋下知事の発言を黙殺してたが、外部のジャーナリスト(岩上安身氏)が現れると突然、堰を切ったように一斉に報道する既存メディアへの嫌味ですね。
当方は、橋下知事の「関空」発言よりも、ブログ「ゲンダイ的考察日記」様が、紹介している「日刊ゲンダイ」に掲載の記事「普天間移設~竹下登も関わった“利権の島(馬毛島)”に再び脚光」に興味が沸きましたね。
記事「普天間移設~竹下登も関わった“利権の島(馬毛島)”に再び脚光」は、普天間飛行場の新たな移設先として鹿児島・種子島沖の“無人島”が浮上している内容です。
記事によると、馬毛島は、島のほぼ全域は、馬毛島開発という民間会社が所有しており、地権関係がスッキリしており、すでに北沢防衛相が立石社長に接触し、省内に馬毛島の調査を指示している内容で、防衛省関係者の「馬毛島開発は伐採を終えており、国のバックアップで滑走路を完成させれば、現在2700m級の滑走路を持つ普天間より、優れた軍事飛行場となる可能性があります」と紹介しています。
ただ、「馬毛島には07年にも、米軍厚木基地の空母艦載機が硫黄島で暫定実施している夜間離着陸訓練の候補地として名前が浮上した。防衛省が水面下で検討したが、世界遺産の屋久島も近く、訓練空域の一部に入ることから「観光イメージが壊れる」と地元は反発。現在も頓挫したまま。
普天間の移設も周辺諸島の住民の了解が最大のハードルとなる。」
と報道しています。
地元の周辺諸島の住民の反対は予想されますが、「嘉手納基地統合」案よりも、客観的には条件は良いですね。
橋下知事の発言(J-CAST)に、
「沖縄の地上戦というのは、沖縄の方に多大な負担をかけたので、本州・四国・北海道・九州の人間は沖縄の人達に十分な配慮をしなければいけない。沖縄の基地負担の軽減のために、みんなで一定の負担をすべきだと思っています」
そして、沖縄戦で自決した大田実海軍中将の「沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世、特別のご高配を賜らんことを」という有名な言葉を引用して、
「(大田中将の言葉を)僕らは胸に刻んでおかなくてはいけない。関西で、もしそういう話がくれば、基本的には(議論を)受け入れる方向で検討していきたい」
ではないが、沖縄基地問題を国民全体の問題として、解決すべきですね。
岡田外相の独りよがり「嘉手納基地統合」の私案よりは、衆知を集め、国民全体の問題として、解決する努力する事が賢明です。
愚直に、情熱・熱情をもって取り組めば、必ず、妙案がでてきます。
岡田外相が必死な取り組みし、徒労に終わっても、国民はその姿を見ていますが、「自分には限界だ」という苦悩する姿は、独りよがりに写りますね。
岡田外相の「普天間基地のグァム移転の可能性」を主張する伊波洋一宜野湾市長を、「普天間の危険性を除去するために努力する中で、地元の市長が(現行計画に)合わないことを言うのはいかがか示した。」との不快感の発言(朝日新聞記事)は、独りよがり(「頑固」で柔軟性が欠落)の表れですね。