傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

原発事故:海水注入の中断問題・・・事前報告・指示メモあり

2011-05-25 10:27:25 | 社会

福島第一原発事故で海水注入が55分間中断した問題は、菅首相は海水注入の中断に関与せずと答弁したが、東電側は海水注入の事前報告をしており、海水注入の首相指示メモの存在が報道。
マアー、菅首相は、自分は「聞いていないし、指示していない」と強弁が予想されますが、対策本部は「知らなかった」では許されないですね。

産経新聞は、記事『東電は海水注入を事前報告 菅首相「報告はなかった」と矛盾』で、
”「東京電力が、海水投入の3時間以上前の3月12日午後3時20分ごろ、経済産業省原子力安全・保安院に海水注入する旨を事前報告していたことが24日、分かった。首相らが海水注入の協議を始める2時間40分前にあたる。首相は国会で「東電から海水注入の報告はなかった」と答弁しており、政府説明にまたも矛盾が浮上した。」”
と報道。

読売新聞は、記事『海水注入、首相指示2時間前に「指示出た」メモ』で、
”「枝野官房長官は24日の記者会見で、震災翌日の3月12日に東京電力福島第一原子力発電所1号機への海水注入が一時中断したことに関連し、菅首相が海水注入を指示する2時間近く前の午後6時頃に、首相が注入の指示を出したと受け取られるようなメモが首相官邸内で作成されていたことを明らかにした。」”
と報道。

東電側は、海水注入について事前報告しており、官邸側は、海水注入を指示メモを作成しており、海水注入作業が既に着手されており、作業中断したのは、菅首相の「再臨界」騒ぎがあり、東電は様子見で、中断したのでしょうね。
誰が作業中断の指示したとなれば、東電側となるが、何故、中断指示したのかとなれば、官邸で「海水注入による再臨界の可能性」が問題視されたのであり、誰が、海水注入の問題視をしたのか言えば、対策本部長の菅首相ですね。
作業中断の起因は、菅首相の「再臨界」の心配事からです。
「原子力に強い」と自負の菅首相の浅智恵が混乱の根源ですね。

「週刊現代」(4/16)の記事『「使用済み菅燃料」と官邸で嘲笑される総理大臣の不甲斐なさ』(P64)に、
”「水素爆発が起これば「爆発しないと言ったじゃないか」と喚き、放水作業がなかなか始まらないと「なにやってんだ!日が暮れちゃうじゃないか」と叫ぶ。
「原子力にはものすごく強い」(笹森清元連合会長に語った言葉)という自負がある首相の最近の口癖は「そんなこというなら科学的根拠を示せ!」。
報告に少しでも気に入らない点があると、二言目にはこの台詞を吐いてキレまくる
」”
と書いておりました。

記事は時期的に、事故の1ヶ月後ですが、海水注入の中断問題は、12日の水素爆発の直後であり、官邸は、予想外の爆発で混乱状態であったと思われるが、管首相は「俺は原子力に強いんだ」と自負があり、「海水注入で再臨界し、原子炉爆発(水蒸気爆発)をしないのか、科学的根拠で示せ、万一、爆発したら責任とれ!」と喚いていたのでしょうね。
よって、官邸関係者は、菅首相に海水注入の必要性を納得させる時間・エネルギーを費やしたのでしょうね。
海水注入の再開始に、ホウ酸を投入することになったのでしょうね。
要は、官邸側は、海水注入の指示を出し、併行して菅首相に報告したら、菅首相から再臨界の危険性が提起され、ホウ酸投入で決定したということで、菅首相とすれば、海水注入に関しては、関与していないということになるのでしょうね。
これが、菅首相の気質です。
この菅首相の「俺は知らなかった、報告を受けていなかった、指示した覚えはない」の弁明は、菅首相自身に通用しても、世の中の常識に通用しないですね。
更に、悪いのは、周辺が菅首相の弁明に同調することですね。

対策本部は、地震発生直後、諸々で忙殺され、水素爆発が起きることを予想もできず、「SPEEDI」試算結果の存在を知らなかったとし、再臨界を検討中であり、海水注入については特別に意識せず、指示メモについては留意しなかったと弁明するでしょうね。
もう、過去の事だから、大事なのは工程表を厳守するこの注力することですと。


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