ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

眠れる森の美女

2021-03-17 11:37:16 | 映画のレビュー

ディズニーアニメ「眠れる森の美女」を観ました♫

上の画像で紹介している有名なシーンの絵も、馴染み深いものなのに、今まで一度も観たことがありませんでした。という訳で、生まれて半世紀もたってから、ようやく「眠れる森の美女」初体験となったのですが、綺麗ですね~豪華絢爛というか……ため息をついてしまったわたくしであります。

「眠れる森の美女」とは言うまでもなく、シャルル・ペローの寓話集に出て来る有名な童話。別名、いばら姫。ヨーロッパの中世を思わせる時代、とある国に生まれた、暁のように美しい姫。しかし、彼女は両親が誕生パーティーに招かなかった魔女の呪いにより、十六歳の誕生日の日、糸車のつむじに指を触れることによって、死んでしまうという呪いをかけられてしまいます。

それを救ったのが、善き妖精の言葉。妖精は、あまりに強力な魔女の呪いは解くことはできなかったものの、「死」ではなく代わりに「眠り」を与えます。姫が眠りについた時、城の者たち皆も眠りにつき、それは百年の長きにわたるのですね。その長い月日の間には、城も高い茨に覆われてしまい、そこに城があったということさえ、昔語りにすぎないことになってしまいます。

そうして、ある日、この深い茨の茂みの奥深く眠る姫を求めて、ある国の王子がやって来た時、彼女は目覚める――まったく、人間の心の奥深くに眠る詩心を揺り動かさずに入られないような、素敵な物語です。「グリム童話」や「シャルル・ペロー童話集」を読んでみて思うのですが、昔の人は何と素晴らしい想像力を持っていたことか。 石造りのお城、魔女、ロバの皮をかぶった王女様、太陽の色に輝くドレスや夜そのもののようなドレス、いくら食べてもへらないおかゆ――。

     

さて、この映画ですが、有名な童話を扱っているとはいえ、そこはディズニー。基本のストーリーは一緒ながら、大胆なアレンジを加えております。だって、主人公のオーロラ姫は糸車のつむじに触れて、眠りについてしまうものの、百年もいばらの森にいるわけではありません。案外、あっさりと王子様に救い出されてしまうのであります。ここが少し物足りないかな? でもそんな気持ちも、ファンタジックな画面の美しさを見ると淡雪のごとく、消えてしまう。やっぱり、ディズニー美術って素晴らしいなあ!!

そして、これが面白かったのですが、魔女マレフィセント

が、往年のアニメ「ヤッターマン」のドモンジョに似ているような気がする……。

何となくですけど。

  



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