ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

TV番組から

2022-10-11 20:24:08 | テレビ番組

一昨日だったか、NHKでローマを紹介していました。

もちろんというか、当然のごとく出てきたのはスペイン階段。

   

こんな感じね。あまりに有名な名所ですが、ここは映画「ローマの休日」の印象的なシーンに使われた場所としても、知られているのはご存じの通り。

アイスクリームをなめつつ、階段を下りてくるヘプバーンと新聞記者ジョーを演じるグレゴリー・ペック。映画はモノクロームだったけれど、そうか……実際はこんな感じだったのか……ヘプバーンのはいているスカートは品の良いグレーだったろうと想像していたのだけれど、実際はイタリアの空そのもののような、明るいブルー!

今では、アイスクリームを食べながら、階段を歩くのも禁止されてるのだとか……昔、ここでジェラートを食べた記憶もうっすらありますが、押すな押すなの、ものすごい人込みで、とても優雅にアイアスクリームをなめられるという、状況ではありませんでした。

さて、番組も、もちろん、「ローマの休日」のことにふれていましたが、そこに現れた、熟年らしき男性。もしかしたら……と思った通り、オードリーの息子のルカ・ドッティさん。

「うわ、すごい」と思ってみていると、ルカさんが広場を歩きながら、オードリーの思い出をぽつりぽつりと語ってくれるのであります。

紺色の薄いジャケットに白シャツ、細身のパンツーーとカジュアルでシンプルながら、洗練されたファッションのルカさん。やっぱり、オードリーの息子さんだなあ。

「母は散歩が好きでしたが、ここを友達としゃべりながら、よく散歩していたものです」とか、

「母はチョコレートケーキを、僕たち息子によく作ってくれたものです」などとに逸話がポロポロ(オードリーのチョコレートケーキの件は有名ですが、一体どんな味だったの?)

そして、次に紹介されたのは、今でもイタリア貴族が住まうコロンナ宮殿。 天井の絵やルビー色の壁が、宝石のように美しく(4Kの映像だから、美しさもバッチリ!)、調度品の素晴らしさともども度肝を抜かれてしまったのでありますが、なんとこここそ、「ローマの休日」で、オードリー演じるアン王女の滞在先であり、最後に記者会見が行われる場所として、使われたのだとか――モノクロームとはいえ、あの壮麗な宮殿は、くっきり印象に残っているのですが、実在のコロンナ宮殿は、こんな風であったのか……。

画面に見る鮮やかな色彩のコロンナ宮殿は、もちろん美しいの一言につきるのだけれど、白黒だからこそ、「ローマの休日」の品の良いおとぎ話の趣を高まったのかも? でも、カラーの「ローマの休日」も見てみたい……とあれこれ想像してしまう私でありました。

 

 


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