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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

こんな時にこそ運動が役に立つはず

2020-03-09 19:49:00 | 日記
皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
 
チームはシーズン初戦に見据えていた台湾のレースへの参加を見合わせ、急きょ参加を決めた国内のレースもキャンセルとなり、重い気持ちを抱えながら。。。
 
と、思われているかもしれませんがそんなこともありません!
 
不安であったり、成果を出せずに残念に思う事もありますが立ち直りが早いのも我チームの特徴。
 
メンバーの軽いノリは、最近の状況下では周囲の人々の心も軽くかるーく導いてゆく素晴らしい能力にさえ思えてきます。
 
このような状況でも選手は前向きに日々トレーニングに向き合っております。
 
サイクルロードレースのトレーニングは他の競技と同様、身体能力と競技技術の向上を目指す事で少なからず身体的、精神的なストレスを受け続けます。
 
しかし、季節と共に日々変化する景色の中を移動する「旅」にも似た要素があり、同時にそれらを癒してゆける環境も持ち合わせているのです。
 
遠征のキャンセルが続き過去に無いほど自宅で土日の休日を過ごす時間を得た私は、選手のトレーニングにロードバイクでついて行きました。
 
もちろん、身体にとってはハードな時間ですが、坂の頂上を超えたりするたびに小さな達成感を抱き、気持ちが高揚する感覚があります。
 
峠の上から見下ろす景色は平和そのもの。大変な状況の世の中が嘘のよう。
 
不安が少しでも少なくなり、勇気や希望が先行する生活がいち早く戻る事を願うばかりです。
 
という事で、せっかくできた時間を有効活用し、チームの共同スペースにバイクラックを作成しました。
 
冬のトレーニングに活用しているチームのマウンテンバイクやシクロクロスバイク。
 
ラックの作成は以前(数年前)から考えていたのですが、レースとレースの合間には主に気持ちの余裕が不足してしまい、こんな作業が後回しになりっぱなしだったんです。
 
どうです?中々良いでしょ?
 
出来上がったラックを眺めてニヤニヤしながら達成感を抱くとともに、自分の原点が「自転車好き」である事に改めて気づかされた思いです。
 


 


そうそう、少し前の話になりますが小学生の息子が初のスキーに挑戦しました。
 
家族行事としても初の試み!
 
午前はスキー場のスクールで基本を学び、少し滑れるようになった彼。
 
午後はついに、私が彼を引き受けさらなる高みを目指します!
 
 
 
 
 
 
と、言っても、ワタクシ、スキー、人生で3回目?しかも学生の時以来20数年ぶり。
 
20数年前には一応ボーゲンから抜け出した事を覚えている程度。。。






スキーとか まじ恐怖。焦




 
な状態だったのです。
 
 
が、わたくし恐怖を感じると、なぜかドキドキしながらそこに向かって行ってしまう性質があるようで(解る人多い?)、当初滑る予定は無かったのに気が付いたらレンタル板を借りてしまっていたのです。
(ウェアーはシマノ製の釣りウェア、スキー場でも何故かそれっぽかったです、はい)
 
がしかしあれですね。
 
意外にも直ぐに昔と同じレベル、いや記憶している以上にスムーズに滑れるようになった気がします。
 
ロードバイクと同じようにスキー板も扱いやすく性能が向上しているのでしょうね。
 
と、余裕を見せていたのですが、やはり子供の成長は早く滑るたびにスピードが上がってゆきます。
 
先導していた(つもりの)私を勢いよく抜いてゆく彼。
 
最後の方は、ほぼ暴走。
 
 ↑奥様撮影
 
自転車で峠を登り、スキーで斜面を滑り降り。
 
運動はどのようなものでも頭をクリアーにし、気持ちを豊かにしてくれます。
 
日々、可能な限り自然の中で、適度な運動を心がけ、状況を乗り切るための心身を保ってゆければと考えています。


 
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向き合う

2020-02-19 22:44:00 | 日記
 
2週間におよぶ沖縄でのキャンプも、あと僅かな時間を残すのみとなりました。

当初は雨に降られる日も多いと覚悟していましたが、全体としてはとても良い気候の中で最高トレーニングを遂行できました。


激しく追い込み芝生に倒れ込む中井選手。
トレーニングは基本的に選手個々の自発的なエネルギーにより進みます。



上の写真2つはどちらも本日、別の場所で撮影したもの。チーム連携を必要とするトレーニング前には流れの確認を、その後には細かな修正点を木村キャプテンを中心に選手全員で話し合い精度を高めてゆきます。

監督の私ができるアドバイスはそこにはありません。

競技中は選手個々の洞察力と瞬時の決定が勝敗を分ける大きな要素。私からの指示でチームの向かう方向を定める事もできますが、時として選手の判断を迷わせてしまう事も忘れてはいけないと考えています。

選手個々がチームメイトや自分自身と向き合い、判断してゆけるチームこそが強い集団なのだと考えています。


皆がんばれ!(遠くから)(無責任なくらい遠くから)



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シーズンへ向け最終調整しています

2020-02-18 03:12:58 | 日記

皆さまこんにちは。

ブログ更新も年末以来、だいぶさぼってしまっておりました。

おかげさまで周囲の皆さまの協力の中、日々素晴らしい出来事を経験しながら活動させていただいております。

このブログに書ける事、書きたいことは沢山あるのに自分の処理能力の低さ故、そんな出来事も紹介できずに過ぎていってしまう現状。

生活を見直して時間を作り少しでもこのブログで紹介してゆきたいものです。



2020年のシーズンインへ向けた活動も鹿児島合宿を経て、今は沖縄での合宿にて最終調整を行っています。

 

写真は沖縄入りした初日に、船で輸送した車両の到着を待つ間に待機したカフェでの一コマ。

2週間におよぶキャンプを前に、木村キャプテンが大まかなトレーニングのイメージを選手全員に伝えておりました。

カフェオレを片手に呑気に外を眺めていた私(監督)は、この様子が目に入り背筋が伸びました。

話の輪に入り(入れていませんでしたが)うんうん、と頷いてみる私(何を話していたか理解できていませんでしたが)・・・。

と、いうことで選手が猛烈なモチベーションを維持しながらトレーニングに挑み続けた沖縄でのキャンプもあと数日。

私はというとそんな選手の気迫に気おされながら

『も、もうすこし休んだほうがいいんじゃない?…ですか?…そんなことない?…

などとアドバイ?をしながら、たくましく走る彼らの姿をただ見守るだけなのでした。

彼らの努力が、見据えた場所で実を結ぶ事を心から願います。


交通のない場所を利用し激しいインターバルを繰り返す選手たち。

 

 

 

 

 

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え、もう大晦日!?

2019-12-31 20:40:04 | 日記

ということで、このブログを見てくださっている稀有な皆さまお久しぶりでございます。

前回のブログで、「少しゆっくりしたい」的なことを書き、少ぉーし休憩していたのですが、気が付いたら6か月も経過し、ふと気づいたら大晦日ではありませんか!

といっても本当にゆっくりしていたわけでは無いんですよ、色々とやっていたんです、イロイロ。

例えばえーと、たとえばえーと、タトエバエート。

・・・。

何をしていたかさっぱり思い出せないんですよね。。。

 

ま、過去のことを忘れ続けることができる事で、未来へ進み続けることができるのは私のちょっとした特技であります。


が、やはり過去の良い思い出だけは記憶に強く刻みこまれているものです。都合よく。

中でも、目的と感情を共有してきた仲間との時間は、ポジティブな場面だけでなく苦労、苦痛を伴う場面であっても大切な記憶の中に。

今シーズンでチームを離れる入部選手小山選手との思い出も、その場面ごとの情景、感情と共に胸に残っています。

2名とも他チームで活動を続ける道を選んでおり、来期はライバルとして戦うことも楽しみでなりません。

 

小山貴大選手は高校卒業と共にシマノレーシングに加入。

加入前のジュニアカテゴリーではアタックを繰り返す走りでインターハイロードで2位、益田ジュニアロードでのウィニングポーズに私自身強く感銘を受けチームへの加入をお願いしました。

photo:Satoru Kato 

その時の写真はこちら。うーんやっぱりかっこいい。

 

 

世界へ攻め込む気合が入りすぎ?ちょっとグレた時期もありました??

 

が、ロード競技に対する熱意、強い向上心、気迫ある走りをレース、トレーニング問わず惜しみなく出す彼のスタイルは、チームの活動に大きく好影響を与えてくれました。

ゴール後、力を出し尽くし倒れこむ姿を数回目撃しましたが、熱中症などの影響を考慮し緊張感が走る場面ではあっても彼の姿には清々しさすら覚えてしまいました。



入部正太朗選手は早稲田大学時代にポイントレースのナショナルチャンピオンに輝く実績もありましたが、シマノレーシング加入時にはロードレーサーとしての肉体改造、意識改革が必要な状態で活動をスタートさせます。

しかし、高いポテンシャルを持ち順調にその階段を上り、ついには2019年のロードレースナショナル王者に上り詰めるまでに。

8年間共に活動する中にはここには書ききれない色々な思い出があります。

ロードレーサーとしての存在は小さかった入部選手は、

熱き想いを胸にシマノレーシングとしての活動をスタートさせ、

時にチームメイトとぶつかり合いながらも常に正面から向かい続け、

少々世間に対し不満を抱いた?時期もあったようですが??

 

photo:Makoto.AYANO

様々な試練を乗り越え、ついにナショナルチャンピオンまで上り詰めてくれました。

photo:Makoto.AYANO

そりぁ私だって泣きますよ。




と、だんだん話がおかしな感じになりそうだし、このまま書き続けると新年に突入してしまいそうなのでそろそろ止めにしますが。

とにかく、私にとって2019年も貴重な仲間と最高の経験をした1年になりました。

2020年も、チームメンバーや応援してくださる皆様から、色々なものをもらい続けながら素晴らしい時間を過ごせたなら幸いです。

もちろん私もいつか何かを返すことができるよう努力します。

よいお年をお迎えください。

 

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皆で見据えた場所

2019-07-03 09:17:00 | 日記
 
ナショナルチャンピオンを決する選手権が終了しました。
 
入部正太朗が勝利し、チームに最高の瞬間をもたらせてくれました。
 
 
前日のミーティング、今思えばライバルの名前もレースの動きを想定する内容も、ほぼ話さなかったのではないかと思います。
 
自分たちがチーム、個人として向かおうとしている場所。
 
長時間身を置くであろう苦痛、不安の中で持ち合わせるべきメンタリティ。
 
過去の失敗を未来の成功につなげ、本物の実力と自信を手に入れる決意を確認し、失敗事例をなぞり対策方法をいくつか話しました。
 
「どんな状況でも最後の瞬間まで諦めない」
 
ただその事を確認したのみです。
 
彼らはレース中、自らの集中力を最大限に研ぎ澄まし、直感に従い、勇気を手放す事なく進んでいたように見えました。
 
一つの目的に向かい走り抜いたチーム、そしてその重さをゴールまで運び切り、成し遂げた入部選手を誇りに思い感謝するばかりです。
 
もちろん今回の結果は活動過程の一つにすぎず、成功の背景を割り出し次に繋げる必要があります。
 
ただ今は、もう少しだけ解放された気分の中に身を置きたい。
 
選手も、スタッフである私もそのように思っているでしょうね。
 
今回、会場には多くの方が応援に駆けつけてくれました。悪天候の中、長時間選手へ気持ちを送り続けた皆さんこそが、素晴らしいレースを演出てくれたと考えています。
 
もちろんメディア等を通じで注目を続けて頂いた皆様も然り、選手のモチベーションはそんな皆様の存在に支えられています。
 
ありがとうございました。
 
 
あ、ミーティングの写真中井ちゃんが見えてない。。。
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ネイチャーチャレンジ合宿

2019-06-20 23:46:00 | 日記
チームは全日本選手権に向けトレーニングキャンプに入りました。
 
私はというと相変わらず朝から晩までバタバタと過ごしているのですが、日中、トレーニングで通過する自然の中に身を置けるだけで幸せを感じています。
 
そんな時に撮影した写真、私のiPhoneの中にだけ納めておくのはもったいないのでいくつかここに上げておきます。
合宿で最初に移動した木曽福島駅のまえで写真を撮影するサヤちゃん。シマノレーシング写真部エース部員。
大阪からの長距離車移動後、日没までトレーニングし滞在先へ。いつものようにジャンケン部屋割り大会。近未来の幸福度を左右する緊張の瞬間。
滞在先の食事、エンデュランススポーツの合宿というと事を考慮してくださった低脂肪高タンパク、食物繊維たっぷりの食事。すごく美味しかったです。
花の咲く季節ですね。
この日、私たち以外に宿泊者がいなかった事もあり廊下で駄弁り始める不届きな選手たち。
監督の部屋に集合し人生相談かと思ったら人生ゲームをおっ始めた不届きな選手たち。
トレーニングは高地の環境。素晴らしい景色ですが身体への負荷は非常に高くなります。
御嶽山山頂を見上げる場所へ、ここで2200m付近。
雨が降る日は滞在先のペンション様が、スキーをストックする部屋を使用させてくださいました。
キャンプ前半を過ごした「ペンションKAORU」様。木村キャプテン&中井選手の出身大学で利用した事があり、彼らの勧めで今回チームで利用させていただきました。最高の滞在環境&トレーニング環境でした。ありがとうございました。
 
でチームは伊豆にトレーニング地を移動、更なる乗り込みを行なっています。
 
 
 
花が綺麗に咲き、小さな川の河口では遡上前の鮎の稚魚が群れをなしています。
 
仁科峠。私から見下ろした選手と選手から見上げた私。選手が休憩している僅かな時間に私はとにかく身体を動かし自らにストレスを与えます。何故。
 
自然は眩しいほどに輝きますが選手は海辺と山頂を行ったり来たり。自らを厳しく律し身体を作り込んで行きます。
 
緑の先には緑が見えます。その更に先に目を凝らすと、やはり緑です。
 
そりゃ舌も出したくなります。一丸選手
 
そりゃ舌も出したくなります。横山選手
流行ってるの?
 
中井ちゃんの足などはもうなんか変な感じに。。。
 
 
 
滞在先でも月を見上げたり、猫ちゃんと力比べ?したり。
 
土肥峠
入部選手
湊選手
 
 
 
 
心身をすり減らすトレーニング環境の中で気持ちをポジティブに保つことは時として難しいものです。
 
しかし、活動の中で同時に自然や人や動物とのふれあいができる事は、彼らの弱さを補い、強さを引き出す大きな要因となっているように思います。
 
もちろん選手でない私も同じように恩恵を受けています。
 
このような活動ができている事に感謝し、更なる成長を目指して行かなくてはいけませんね。
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新星

2019-06-10 19:15:54 | 日記

先週末のレースにて。

シマノレーシングの中井唯晶が勝利しました。

チームメイトだからという事はもちろんですが、若い選手の活躍はチームの壁を越えてポジティブな感情を抱かせてくれます。

ベテラン選手が見せる素晴らしい走りはもちろんですが、それをも脅かし業界を活性化させる新星の登場を、私たちは常に待ち望んでいます。

 

彼の勝利は最終到達点では無いはずです。

一つのステップを踏み登った事により、高く遠い世界が以前より少しだけ近くに見えるようになったに過ぎません。

しかし、『少しだけ見えるようになった』景色は彼を更に強く突き動かすほど、光に満ちたものであったはず。

 

勝利の喜びは他に代えがたいもの。

競技者であればだれもが追い求める感覚です。

 

更なる飛躍を期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が。

その前にブログタイトルを決定する事にも期待。

 

 

 

 

 

進む未来もブログタイトルも自分で決定するものさ。

 

 

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疲労は定期的に取りましょう

2019-06-05 23:48:26 | 日記

「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・熊野」2週間にまたがり計12日間のレースをこなす期間が終了しました。

 

そのための準備等を含めると、もう随分と休めていなかった事で選手はもちろん、チームスタッフとして動いていた私も身体は想像以上に疲労しているようです。

 

昨日はお休みを頂き休養に専念しようと考えていたのですが、この2週間ほぼ毎日、朝5時半の起床から深夜の入眠まで身体と(のろまながら)思考を全力で働かせていたことが習慣になってしまったか、せっかくの休みなのにきっちり朝5時半に目が覚めてしまいました。

 

もちろん、外で忙しかった分、家でもやらなくてはいけない事はたくさんあるので、折角だから片づけてしまおうと思い立ち、朝食の後に早速取りかかろうとしました、が、身体と思考が全く働きません。

 

もしかしてまだ多少寝られるかな?

 

と思い立ち布団に入るとあっという間に寝てしまい、そして数十分後に何かに追われるようにハッと飛び起き、また活動しようとして、できず、今度は2時間寝てしまい、飛び起き・・・。

 

というリズムが段々伸びてゆき最終的に熟睡から覚めたのは夕方16時前でした。

 

休めば休むほど自らの疲労度の大きさを理解して、興奮から解放されてゆくような感覚です。

 

この感覚、頻繁ではないものの選手の時にもありました。

運動選手は真面目に取り組むほど、「休養」というレベルアップに不可欠な要素を無視してしまいがち。

 

目標とするイベントの日時が近づくにつれ、自らの疲労蓄積をようやく理解してゆき、いざ本当に休息が必要と気が付いた時には本番前のトレーニング~超回復のプロセスをこなす時間が不足していることに気付く。

 

なんて事はよくあることです。

 

しかし「手遅れ」と気づいた時に絶望感を抱え続けるか、その状況で最善と思える術を見出す努力ができるか、いずれかで可能性は大きく変化することも私は経験しています。

 

もちろん良い結果を生み出すのは後者と考えています。

 

絶望感は脱力感に変化し身体能力の向上はおろか、緊張感や集中力を失い、戦う事に必要な脳内物質の分泌すら抑制してしまう事は容易に想像されますからね。

 

まるで、私を含む少数が後者のようにポジティブに思考を変えられるように書いてしまいましたが、現チームメイトやそのレベルに居るライバルチームの選手のほとんどは出来ているのでは、と考えています。

 

だからこそ、こんなにハードな活動を続ける事ができるのでしょうから。

 

がしかし、忘れてはいけません、手遅れになる前に

「戦略的に休養を取る事は最重要事項の一つです」。

 

と、強調したのは、ちーとも休もうとしなかった自分に言い聞かせたかったから。

 

遠征中、異動後の宿の部屋に用事で立ち寄ると、あまりの疲労に『5分だけ』と倒れ込むように伏せるのですが、5分後の行動開始時には起き上がる前、気合いを入れる意味で無駄に腕立て50回から活動を再開してしまっていた私。

 

5分の休息の後に、何故かそれ以上の負荷を自らにかけてしまう。

 

もはや何かの病気です。

 

でもあれです、身体的な活動により、思考的なストレスを軽減する術は、思考がもろく身体を動かすことが得意な私にとっては有効なのかもしれません。

 

ということで、次回は遠征期間中におとずれた思考の限界とバランスを取るため、身体の限界を引き出すべく山頂を目指して走り出してしまった話でも。

 

なんのことだか。

 

 

自宅に帰るとスモークツリーが花穂をフワフワとなびかせておりました。しばらく空にフワフワと浮かんで過ごせたら。と、夢見てしまいそうな光景です。

 

本日、久しぶりにマッサージを受けました。先生も驚くカチコチ具合。身体を動かくことが得意、と思い続けているといつか痛い目にあいそうです。。。

 

 

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気持ちを共にし次へ進む

2019-05-27 20:11:00 | 日記

ツアー・オブ・ジャパンが終了しました。

8日間、連日ハードなレースで選手もスタッフも消耗しきった状態です。

 

 
Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/


 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/

理想へ届かない事を知り失意の底に突き落とされても全力でゴールを目ざす。

そこに大きな危険がある事を知りながらも迷いを振り払い身を投じる。

それでも挑み続けるのは、彼らの持つ本能なのでしょうか。

 

確実に言える事は、彼らを取り巻くコミュニティーが大きなモチベーションへと繋がっているという事です。


今回、最終日の会場で交通誘導を行っていたスタッフの一人が

「お疲れ様です。大会期間中、ありがとうございました!大変だったけど終わってしまうのが名残惜しくて。」

と、感極まった表情で声をかけてくださりました。

レース前後の会場ではチーム関係者も神経質になっているので、彼らスタッフとのやり取りも快いものばかりではないかと思います。

てっきり、はやく帰りたいだろう、と思っていたそんな立場の方からの言葉に一瞬戸惑い、そして感謝の気持ちが湧きあがりました。

様々な形で声援をくださるファンの皆さまはもちろん、家族、スポンサー、チームや大会関係者の思いも、選手やチームのモチベーションに大きく関係しているのでしょうね。

立場を超えた感情の共有が強く出来る場所、それがスポーツの現場なのかもしれません。

 

 


 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/

南信州ステージ、スタート前の写真です。

厳しいコースで行われる山岳ステージに、選手は大きな恐怖心を持ち合わせていたはずです。

が、何やら笑いが起きているではありませんか。

しかも私の言動に原因がありそうな場面です。

監督として、なんと不謹慎。

とも言われてしまいそうですし、たまに反省する要素でもあります。

しかし、確実にせまるストレスの嵐の中に身を投じる前に、共に笑う事で感情を共有する事は、一つの目的に向かう上でとても有効なのではないか。

と、自己正当化も含め本気で考える今日この頃。笑


photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/

とにかく、選手は次なる目標に視線を移しました。

勝利を分かち合うために。

 

皆さま、TOJでの声援ありがとうございました。

 

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いい季節です

2019-05-17 01:27:00 | 日記
数日前の写真です。
関東以北への遠征から帰阪する場合、中継点として長野県に宿泊する事が多いのですが、今は最高の季節。
朝は早めに起きて再出発前にホテルの近所で身体を動かす事を心がけています。
 
遠征期間は支度段階から生活リズムが狂い不摂生な生活となる事も多く、この場での早起き&エクササイズがで身体のリズムを少しでも整えられそうな気がしています。
公園ではカエルが寄ってきて井戸端会議。
「やってらんねぇよ~。水飛び込んだらまだ冷たいんだものぉ」と言っていたかは定かではありません。

水田にうつる逆さの世界もこの時期にだけ見ることができる美しい光景です。
 
最後はこれ。
移動開始後のサービスエリアから出発しようとしたら。
 
 
キリギリスがタダ乗りしているではありませか。
 
私はバッタも蛾も手で触れることにそれほど抵抗が無いので問題ありませんでしたが、虫嫌いな人であれば高速道路に出た後に気づいたら恐怖で事故にも繋がりかねませんね。
 
故郷から連れ出してしまったのかもしれない罪悪感もありましたが速やかにご退室頂きました。
 
植物も動物も景色すらも活力を持つ季節ですね。
 
私は活力が出過ぎて全開で動き、疲労で止まり、全開で動き、疲労で止まり、を繰り返す日々です。
 
年中それかな。
 
週末からはツアーオブジャパン🇯🇵が開幕します。
支度もしなくてはいけませんが、英気を養う事もしなくてはいけませんね。
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