goo blog サービス終了のお知らせ 

古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県岡山市・神宮寺山古墳

2010-11-06 08:15:03 | Weblog
岡山県岡山市北区中井町1丁目、御野小学校の北東すぐにあります。

全長150m、 後円部径70m・高さ13m、 前方部幅?m・高さ7m  前方部二段、後円部三段構築の前方後円墳です。
一部損傷を受けています。
湊茶臼山古墳と同じ全国で65番目の大きさです。

墳丘の周りには周濠がめぐらされています。
右側くびれ部に造り出しがあります。
墳丘には葺き石が施されていたとみられています。
円筒埴輪、蓋形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

1988年に発掘調査が行われています。
後円部頂の埋葬施設は、竪穴式石槨です。
全長1.5m・幅0.5~0.6m・高さ0.9mあります。
後円部頂やや北寄りには副室の小型竪穴式石室があります。
ここから多量の鉄製農具(両端折曲鎌・直刃鎌・鋤など)や工具(鋸・鉄斧・手斧・ヤリガンナ・のみ・錐など)、武器(鉄剣・鉄刀など)が出土しています。
また前方部からもかって刀・甲冑・槍・鉾などが出土したと伝えられていて、前方部にも埋葬施設があった可能性が指摘されています。

現在、後円部頂上には天計(あまはかり)神社が建てられています。
傍には石室の天井石の一部が露出しています。
また前方部は墓地になっていて、一部損傷を受けています。

この古墳は、旭川が運んだ土砂上(沖積平野)に盛り土で築造されていて、平地に造られたきわめて珍しく貴重な古墳です。
4世紀後半から5世紀初めころの築造と推定されています。

昭和34年5月13日、国の史跡に指定されています。


   (後 円 部)




   (前 方 部)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿