古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・和邇下神社古墳

2017-10-07 06:40:16 | Weblog
奈良県天理市櫟本町治道山2490の緩斜面にあります。
東大寺山丘陵西端台地上です。
後円部には和爾下神社が建っています。



この周辺一帯は、古代大和政権を支えた和爾氏の本拠地と推定されています。





全長105m、 後円部径60m・高さ12m、 前方部先端幅39m・高さ7m  の前方後円墳です。
前方部を北に向けています。
その前方部は低く、先端部が両側にバチ形に開いています。

墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
内部主体や副葬品の出土については明らかでありません。
ただ古墳西側には、石棺か石室材と思われる石材(長さ2.66m・竜山石製)が置かれています。

1984年(昭和59年)、和邇下神社本殿の防災工事に伴う発掘調査が行われています。
その際1基の埴輪円筒棺が見つかっています。
出土した埴輪棺によりこの古墳の築造時期は、古墳時代前期・4世紀末ころと推定されています。

東大寺山古墳群を構成しています。

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