古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

福岡県糸島市・ワレ塚古墳

2012-02-25 08:07:18 | Weblog
福岡県糸島市曽根中340、曽根丘陵のほぼ中央にあります。

全長43m、 後円部径29m・高さ4m、 前方部先端幅?m・高さ1m  2段構築の帆立貝形前方後円墳です。
前方部を北に向けています。

平成16年に発掘調査が行われています。
墳丘は盗掘や宅地造成で、一部破壊されています。
主体部は横穴式石室です。

墳丘には葺き石が施されていたようです。
造り出しはありません。
墳丘の周りには盾形をした周濠があります。
円筒埴輪や朝顔形埴輪が出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
前方部の周濠からは、馬形埴輪や須恵器の壷や高杯が出土しています。

この古墳の築造時期は、出土した埴輪などから5世紀末ころと推定されています。

昭和57年10月4日、曽根遺跡群として国の史跡に指定されています。








「曽根遺跡群」
旧前原市の東部、瑞梅寺川と雷山川に挟まれた北から南へ延びる丘陵上にあります。
伊都国の王墓と考えられている1号墳を中心とした、弥生時代の墳墓群である「平原遺跡」と、「銭瓶塚古墳」・「狐塚古墳ー円墳」・「ワレ塚古墳」の3基で構成されています。
(平原遺跡)
伊都国の王墓と考えられている1号墳(方形周溝墓)を中心にした弥生時代の墳墓遺跡。
この1号墳は昭和40年1月、地主の男性がミカンの木の植栽のための溝を掘っていて偶然に見つけたものです。
国内最大の直径46.5cmの内行花文鏡をはじめ方格規矩四神鏡など40面もの鏡、ガラス製勾玉3個、ガラス製管玉20個以上、ガラス製小玉600個以上、瑪瑙製管玉12個、鉄製素環頭太刀1本などが出土しています。
出土品の多くが装飾品であることから、埋葬されたのは伊都国の女王とみられています。
ただこの墓は、伊都国の中心である三雲・井原地区からは少し離れた場所にあります。


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