古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・東乗鞍古墳

2009-03-14 08:24:47 | Weblog
奈良県天理市杣之内町元山口方東乗鞍89の尾根上にあります。

全長75m、 後円部径44m・高さ10m、 前方部幅68m・高さ6.5m 二段構築の前方部を西に向けた前方後円墳です。
墳丘の周りには幅約10mの周濠があります。
また種類ははっきりしていませんが、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

後円部南側のくびれ部寄りに、開口している左片袖式の横穴式石室があります。
石室は全長14.8mあり、南方向に開口しています。
羨道は長さ約7m、幅1.7m、高さ1.5m、玄室の長さは約7.8m、高さ3.3mです。
玄室内には2基の石棺があります。
前の方にあるのは、二上山産の白石凝灰岩製の組合式石棺の底石部分、奥の方にあるのは阿蘇溶結凝灰岩製の刳抜式家型石棺です。
石室の入り口には、なぜかお地蔵さんが祭られています。
甲冑の小札、馬具などが出土しています。

この古墳の築造時期は、古墳時代後期・6世紀前半頃と推定されています。
杣之内古墳群を構成しています。
周りにはイチゴ畑が結構ありました。



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