古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県河合町・乙女山古墳

2011-01-22 08:10:58 | Weblog
奈良県北葛城郡河合町佐味田乙女山の「馬見丘陵公園」内にあります。
馬見丘陵の東側斜面を利用して造られています。

全長130m、 後円部径103m・高さ14.7m、 前方部幅52m・高さ3.5m 三段構築の帆立貝式前方後円墳です。
帆立貝式前方後円墳としては全国第二位の規模です。
因みに第一位は、初回で紹介しました宮崎県西都市・西都原古墳群内「男狭穂塚古墳」です。

1986(昭和61年)年度に墳丘範囲確認調査がおこなわれ、後円部西側に造り出しが、南側には盛り土によって外庭が築かれているのが確認されました。
造り出しからは円筒埴輪列、家形埴輪、楕円筒形埴輪が出土しています。
墳丘の周りには盾形をした周濠があります。
墳丘には凝灰岩の石による葺き石が施されています。
埋葬施設については、粘土槨と考えられていますがはっきりはしていません。

この古墳の築造時期は、5世紀前半ころと推定されています。
昭和31年11月7日、国の史跡に指定されています。
「馬見古墳群」を構成しています。

乙女山の由来ですが、1408(応永15年)年に箸尾為妙と筒井順覚の戦いがこの近辺であり、箸尾氏の娘が犠牲になり小山に葬られたことから、その場所を乙女山と呼ぶようになったと言い伝えられています。






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