古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

福岡市・若八幡宮古墳

2012-01-07 08:20:27 | Weblog
福岡県福岡市西区徳永引地280-2の今宿バイパス徳永交差点の南側、若八幡宮神社の社殿背後(東側)の丘陵上にあります。
高祖山山塊から延びる標高29mの所です。

全長47m、 後円部径25.4m・高さ?m、 前方部先端幅?m・高さ2.2m  前方部二段、後円部三段構築の前方後円墳です。
前方部を北に向けていますが、先端部は消失しています。

造り出し(2×3mの方形)があります。
墳丘には葺き石が施されていたようです。

1970年10月26日~12月30日にかけて発掘調査が行われています。
今宿バイパス建設に先立って確認調査されました。
後円部にある内部主体部は、刳抜式舟型木棺が直葬されていたそうです。
木棺西側(頭部)に集中するようにして、三角縁二神二獣鏡・鉄製環頭太刀・剣・刀子・ヤリガンナ・鉄斧・鏃・銅製有孔円盤・碧玉製管玉・ガラス製小玉・土師器製の器台や丸底壷などが出土しています。

古墳時代前期・4世紀後半ころの築造と推定されています。

今宿古墳群を構成していて、平成16年4月5日国の史跡に指定されています。
今宿古墳群最古の古墳です。

墳丘からは今宿平野を一望することができます。


   (左が若八幡宮の社殿です。)


   (後 円 部)


   (前 方 部)


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