古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県総社市・宿寺山古墳

2010-10-09 08:50:21 | Weblog
岡山県総社市宿池田東の旧山陽道沿いにあります。
備中国分寺の南側です。

全長118m、 後円部径64m・高さ10m、 前方部幅(先端幅)75m・高さ8.5m 二段構築の前方後円墳です。
前方部を西に向けています。
後円部東側半分が削り取られています。

墳丘の周りには幅23~24mの盾形をした周濠がめぐっています。
周濠の外側には幅10mの周庭があります。
北側くびれ部に造り出しがあります。
円筒埴輪、朝顔形埴輪、甲形埴輪、蓋形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
また葺き石も施されていたようです。

埋葬施設は三つ確認されています。
後円部北側の埋葬施設は竪穴式石室で、中国製黄羊作獣帯盤竜鏡、ガラス製玉類、鉄剣、鉄鏃などが、後円部南側の埋葬施設も竪穴式石室で、倭製変形四神四獣鏡、金製かんざし、勾玉、ガラス製小玉、鉄剣、直刀、鉄鏃などが出土しています。
これらは明治と大正期に地元の人が発掘したものです。
前方部にある埋葬施設は竪穴式石室で、鏡、鉄剣、鉄鏃、三角板鋲留短甲などが出土しています。

この古墳の築造時期は、作山古墳よりは新しく、こうもり塚古墳よりは古い5世紀後半ころと推定されています。
総社市(旧山手村)の史跡に指定されています。
後円部頂には小屋が、また後円部南側裾には祠が建っていました。






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