愛知県春日井市二子町2-11-3、二子山史跡公園内にあります。
二子山古墳の前方部すぐです。
可美那岐命(うましまでのみこと)または味饒田命(うましにぎたのみこと)の墓との言い伝えがあります。
古墳全体が白山神社の社地になっています。
後円部墳頂には白山神社の社殿が建っています。
そのため社殿まわりが削平を受けています。
全長86m、 後円部径48m・高さ6.5m、 前方部先端幅48m・高さ5m 二段構築の前方後円墳です。
前方部を西方向に向けています。
墳丘のくびれ部両側に造り出しがあります。
墳丘の周りには馬蹄形をした周濠があります。
前方部の周濠(神社の参道脇)は、一部区切られて池として利用されています。
墳丘には川原石による葺き石が施されています。
円筒埴輪や朝顔形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
出土した埴輪は、公園内にある「ハニワの館」に展示してあります。
平成19年(2007年)5月14日~8月13日にかけて、測量および発掘調査が行われています。
この調査で中段のテラス部から、円筒埴輪と朝顔形埴輪からなる埴輪列が見つかっています。
造り出し部の調査では、円筒埴輪や沢山の形象埴輪(家形・人物など)・須恵器が出土しています。
また墳丘は、粘質土と砂質土を交互に積み上げる「版築」という工法で造られていることも判明しています。
埋葬施設については、未だ調査は行われていません。
古墳時代中期・5世紀末から6世紀初めころの築造と推定されています。
昭和58年3月30日、愛知県の史跡に指定されています。
味美古墳群を構成しています。
「白山神社」
祭神はイザナギノ命・イザナミノ命・可美真手命・菊理比売命(くくりひめのみこと)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。
可美真手命は物部氏の祖神とされている人物です。
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