古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良市・野神古墳

2013-08-10 08:03:38 | Weblog


奈良市南京終(きょうばて)町2丁目、桂木団地の入り口左側にあります。
JR桜井線・京終駅から徒歩12分~13分の所です。

全長40m、 後円部径?m・高さ4m、 前方部先端幅?m・高さ?m  の前方後円墳です。
古墳は大きく破壊されていて、原形を留めていません。
現状の墳丘は、南北22m、東西11m、高さ4m です。




墳丘に葺き石が施されていたようです。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

埋葬施設は竪穴式石室で、凝灰岩を刳り抜いて造った家形石棺が残っています。
石室は東壁だけが当時のまま残っています。
明治9年8月14日、干ばつに見舞われた農民が、古くから井戸が埋蔵されていると言い伝えられていた古墳の場所を掘削した所、石棺が出てきたそうです。
石棺は、縦約2.10m、横約0.82m、深さ約0.36m あります。
石棺内からは、鉄刀3振、銅鏡1面、金銀玉 などが出土しました。
石棺の底には丹朱が残っていたそうです。
その後、馬具類も出土しているそうです。




残っている墳丘上には、小さな祠が祀ってあります。


古墳時代中期・5世紀後半から6世紀初頭の築造と推定されています。

昭和59年3月3日、奈良市の文化財に指定されています。

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