古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

京都府長岡京市・今里大塚古墳

2008-07-12 09:04:30 | Weblog
京都府長岡京市天神5丁目10の扇状地端にあります。
全長80m、 後円部径45m・高さ5.5m、 前方部幅?m・高さ?m の前方後円墳です。
現在は後円部のみが残っています。
墳丘の周りには盾形をした濠がめぐらされています。
墳丘には葺き石は施されていなかったようです。
また埴輪の配列もなされていませんでした。
南東部に開口した埋葬施設があり、両袖型横穴式石室で組合式の家型石棺が納められていました。
奈良県ニ上山産の凝灰岩で作られています。
石室の構造は、奈良県明日香村の石舞台古墳と同じだそうで、緑色岩で造られ全長が約13mだそうです。
羨道と玄室に分かれていて、玄室は長さ5.5m、幅3m、高さ3.6mの単室です。
耳環、短刀、刀子、須恵器などが出土しています。
7世紀前半の築造と推定されています。
この古墳の巨石や石棺の一部が、長岡京造営のおり持ち去られていたことが、発掘調査で判明しています。
長岡京市の史跡に指定されています。

「長岡京」
784年(延暦3年)から794年、京都市西京区・向日市・長岡京市にまたがる地に造られた首都。
桓武天皇が平城京(奈良)から遷都して造営された。
わずか10年後、794年(延暦13年)平安京(京都)へ再び遷都された。

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