昨日、岳友タンネの会の仲間と青春18キップを使い、石鎚山へ来ました。そして、中宮成就社横の白石旅館に泊まりました。
今日は、石鎚山の山頂を目指しました。その前にまず、中宮成就社にお参りです。その後、神門の登山口から石鎚山に向いました。始めは、緩い下り坂を降りて行きます。この道。帰りの時はキツイだろうなと思いながら歩きました。
路程図が設置して有った八丁。ここからが本格的な登りです。山頂までの指示標識が何箇所も設置してあり、数字が段々と減って行きました。それに合わせて登山道も険しくなりました。
まず、最初に有ったのが試しの鎖です。試しの鎖を避けて迂回路を歩きました。お地蔵さんの有る夜明かし峠。ここも鞍部になっていました。この後には一の鎖、二の鎖と続きました。私は体力に自信が無かったので鎖場からの登山を避けました。
先に山頂へ到達しましたので、石鎚神社頂上社にお参りし、本隊の到着を待ちました。
山頂はガスに包まれて眺望が利きませんでしたのが、残念です。
山頂では、色々の人と出合いました。これから下山して行くという島根から来たと言うご夫婦。鳥取から来た男女4人組。この人達は、私たちと同じ白石旅館に泊まっていた人たちです。この中の1人の男性に、私たちが岐阜から来たと申しましたら、岐阜には一パイ、好い山が有るので、こんな所に来なくても良いだろうと話して来ました。こちらの山には、こちらの山の良さが有ると応えて置きました。
この他にも面河渓のレースに出た男女。福岡と長崎から来たと言う若い男性たちが居ました。全国区と言うイメージです。山と言う場所。お互いの垣根が低くなり、色々の情報交換が出来ます。
この山一帯を石鎚山と呼んでいるようです。私は頂上社が有る弥山までとしていました。石鎚山で一番高いのが天狗岳です。生憎ガスが出ていて、姿が見えませんでした。リーダーは天狗岳への道の感触を味わって見たかったようです。途中まで、少し行って戻って来ました。その時、一瞬ガスが消えた景色を撮影でき、その画像を貰いました。ズーっとガスが立ち込めていて、消えたのが一瞬なのです。それこそ、カメラを用意していなくて、消えた瞬間です。カメラを向けても撮り逃がしてしまうと言う瞬間的なものでした。この景色が撮れたのはラッキーでした。
カメラの画像が表示したコース時間です。
神門登山口(6:19) ― 石鎚山頂3.0km標識(6:33) ― 八丁(6:41) ― 2.5km標識(6:47) ― 試しの鎖分岐(7:25) ― 前社ケ森小屋(7:32) ― 1.5km標識(7:43) ―
夜明かし峠(7:55) ― 一の鎖分岐(8:14) ― 二の鎖休憩小屋(8:32~8:35) ―
三の鎖分岐(8:58) ― 0.3km標識(9:01) ― 石鎚山頂(9:13~9:53) ―
二の鎖休憩小屋(10:12~10:15) ― 試しの鎖分岐(10:56) ― 八丁(11:33) ―
神門登山口(11:57) ― 白石旅館(12:00~12:02) ― ロープウェイ成就駅(12:15)
石鎚山登山案内図と成就社付近案内図です。
石鎚登山ロープウェイのパンフから引用しました。
昨晩、泊まった白石旅館の食堂です。
山小屋的な雰囲気が有ります。
今朝の朝食です。
朝食は6時からとなっていましたが、5時50分頃から食事をさせてもらいました。
(6:14)
白石旅館の表側です。
重い荷物は預かってもらいましたので、軽い荷物だけで、山に向かいます。
白石旅館を斜めから望みました。
全景です。
こちらが中宮成就社です。
山頂に向かう前に参拝しました。
(6:19)
神門です。
この神門を潜ると、いよいよ、お上りの開始です。
神門を過ぎると、緩い下り坂になります。
この辺り、水平に近い道で歩き易かったです。
大きな木が見えます。
大きな大木。
ブナの木です。
人が2人で手をつなぎ、周囲を囲める程の太さです。
進むに連れて、鳥居が見えてきました。
鳥居が有って神域と言う感じがします。
ソーラーパワーの自動カウントメーターが有りました。
ここで、通る人の数をカウントしていました。
この一帯は石鎚国定公園に指定されています。
と言う事は、国定公園に入園した人を把握するためなのでしょうか。となると、設置者は環境省なのかも知れません。
でも、何も表示が有りませんでした。
(6:40)
石鎚山登山道の底部。
八丁まで来ました。
ここからは、上り坂になります。
今日のKオジサンの後ろ姿です。
木の階段。
いよいよ、上りの始まりです。
右は試し鎖道。
左は近道です。
左が迂回路となっていまして、左に向かいました。
(7:26)
試しの鎖で登るのを試してみます。
前社ケ森小屋。
売店になっています。
(7:34)
前社ケ森小屋の前を通過します。
お爺ちゃんと孫たち。
孫娘は中学1年生で、孫息子は小学5年生だと教えてくれました。
お爺ちゃん達、3人だと思いましたら、この人たちも白石旅館に泊まっていた人たちでした。その時の写真にバアちゃんも写っていました。4人で来て、バアちゃんは登るのを止めたのでしょう。
この人たち。宮崎県から来たと教えてくれました。宮崎と言うと、遠いところに感じますが、ここは愛媛県。豊後水道を隔てて大分県の南側です。私達よりも近いところから来ていました。
お爺さんに、孫サンが一緒してくれるので、好いですねと声を掛けました。
先の方に開けた場所が見えます。
夜明かし峠です。
(8:14)
一の鎖分岐です。
本隊の人たちは、一の鎖を登って行きます。
私は体力に自信が無いので迂回路へ向かいました。
ミソガワソウが群生しています。
(8:33)
二の鎖休憩小屋。内部を粗雑な撮影をして、後になって悔やまれます。小屋の内壁に伊予銀行、テレビ愛媛、伯方の塩の名が見えます。恐らくスポンサーなのでしょう。もっと、シッカリ撮れば良かったと思います。
休憩所とトイレが一体となった小屋です。ここの上が二の鎖分岐となり、左へ向かうと二の鎖です。
私達がここに着いた時、ご夫婦が上から下りてきました。私達と同じ白石旅館に泊まっていたそうですが、朝食を取らずに旅館を出たのでした。ご夫婦は大阪から来たと言っていました。
この小屋。2014年秋完成予定とパンフに書かれています。ですからその時期に完成したのでしょう。比較的新しい小屋です。左の写真は小屋の入口から中を撮影しましたが、ピンボケでした。良く見ると愛媛の企業の名が載って居ます。と言う事は、各企業がスポンサーになったのだろうか。
この熱の入れ方。石鎚山は愛媛県民のシンボル的な山なのかも知れません。
二の鎖休憩小屋の上の場所です。
南方の視界が広がりました。
画像では、ハッキリしませんで、重なる山々が見えました。
三の鎖への分岐です。
ここを左に折れれば、三の鎖に向かいます。
(9:10)
ガスが立ち込める中、山頂小屋が見えて来ました。
発電機のエンジン音が聞こえました。
小屋が見え、いよいよ山頂だなと言う気がしました。
頂上小屋です。黒いのが入口のドアです。
まだ、新しいように見えました。
(9:18)
山頂に到達しました。
広場になっていて、石鎚山の銘板の前で記念撮影です。
男性にシャッターを押して貰いました。
ご夫婦と言葉を交わしました。島根から来たと言っていました。
車で来たと話していたのです。
それで、山越え海越えですねーと喋っていました。
石鎚神社頂上社です。
鳥取から訪れた4人組の人たちです。
後ろから見たら女性かと思うほどハデな、いでたちの男性でした。
山で、一度見たら忘れないと思います。
(9:26)
頂上社から先回りして、登って来る本隊をキャッチしました。
太くて大きな鎖です。
この鎖の設置。
どの用に設置したのだろうと思います。
頂上社前です。
本体が着きました。
山頂の銘盤。
石鎚山の周りの山々を表示しています。
周りの山を従えている、四国の山々の親分と言う感じがします。
(9:44)
ガスに隠れている天狗岳。
一瞬、天狗岳が姿を見せました。
リーダーから貰った画像。
ホンの一瞬の事でした。
全く、山姿を見ないで下山するよりも、一瞬だけでも山の姿を目に出来たのはラッキーでした。
(9:57)
下山を開始しました。
この辺りは鉄製の階段が整備して有ります。
左側通行で、下っていくのに左側を歩きます。
左側を下りていくKオジサン。
鉄製階段が濡れています。
左に落ちると大ケガになりますので、手摺に掴まり慎重に進みました。
(10:15)
二の鎖休憩小屋まで下山して来ました。
ここで、2人の山伏が休憩していました。
年配の男性と色々と言葉を交わしました。
男性が法螺貝を持っています。
私の経験で、山に登っていて法螺貝を吹く人に出会ったことが有ります。岐阜県の谷汲サンの北側に妙法ケ岳という山が有ります。その山に登った時、山道で男性が法螺貝を吹きました。その時の事を思い出し、話しました。
私の他にも、みんなが色々と彼に話しかけていました。
この小屋を後にすると、後方から「ヴォ~ ヴォ~」と法螺貝を吹鳴してくれました。
階段の下へ来ていて、吹鳴している山伏の姿は見えません。法螺貝の音だけが大きく響き渡りました。
丸で、気を付けて行けよー。と言っているような感じがしました。
人の記憶。時が経つに連れて段々忘れて行きます。
それでも、石鎚山に登った山伏が法螺貝を吹鳴してくれた事だけは忘れないでしょう。
ガスが掛かり視界を塞いでいました。
一瞬。視界が広がりました。
山頂から1キロほど下りてきた場所です。
先に下山して行く道が見えます。
それに、木の陰には上ってくる人が見えます。
(10:34)
夜明かし峠。
お地蔵さんのある場所。
白い柱が見えます。
前方から登って来る人の声が聞こえました。
何を喋っているのか判りませんでしたが、ドイツ語である事はわかりました。
「ジャーマニー」?と声を掛けると、肯定して、「コニチワ」と挨拶が返ってきました。
そしてお二人の写真を撮らせて貰いました。
下山途中。
アサギマダラを目にする事が出来ました。
アサギマダラに遇えてラッキーでした。でも、花に止まらなくて、中々姿を撮らせてくれませんでした。
(11:36)
八丁のぬかるんでいる場所。
カウントメーターが設置してある場所まで下りてきました。
この辺りから、緩い登り坂になりました。
(11:57)
緩い登り坂なのですが、下山してきてからの上り坂はキツいです。
前方に神門が見えました。
ここまで、来れば・・・・・ヤレヤレです。
神門から後ろを振り返りました。
後方から続いて上ってきます。
(12:01)
白石旅館に寄り、預けてあったザックを受け取りました。
時間が有ったら、ここでカキ氷でも食べて一服すると好いのですが、先を急ぎました。
リーダーが12時20分のロープウェイに乗ると言っていたのです。
(12:17)
下谷駅に向かうロープウェイが待っています。
私が、成就駅に着いた時、「只今から下りの改札を始めます」とアナウンスが聞こえました。
白石旅館から急いで下りてきました。
少しは余裕を持って、発車時間に間にあいました。
下谷駅から歩いて来たのが京屋旅館です。
食堂と日帰り温泉の店です。
ここで、山で掻いた汗を流し、そして昼食を取りました。
(13:24)
昨日、利用したジャンボタクシーが迎えに着てくれました。
後は一路、伊予西条駅へ向かうだけです。
石鎚山で見かけた花たち。
左上、ミソガワソウ。右上、アキノキリンソウ。
左下、ヤマジホトトギス。右下、シロバナツリフネソウ。
紫や黄色い吊り船草は初めて見ました。
この他にダイモンジソウやアザミを見る事が出来ました。
感想
石鎚山と言えば、鎖の道の連続です。私は体力に自信が無かったので、鎖に触りませんでした。最初から触らないでおこうとと思っていました。でも、後から考えると登らないにしても、鎖にタッチしてみれば良かったという気もします。でも、鎖場から登らなかって、良かったと言う気もします。高いところが怖いから・・・・。
太くて大きな鎖。どのようにして設置したのだろうという疑問が沸きます。設置方法が知りたいです。
私は迂回路から登りましたが、険しい山で霊山の雰囲気が有りました。
何と言っても、良かったのが山伏が法螺貝を吹鳴してくれたことです。二の鎖休憩小屋を出た後、法螺貝の音が背中を押してくれました。吹いている山伏の姿は見えませんでしたが、大きな音だけを耳にしました。丸で、気を付けて下山して行きなさいよと言っているように感じました。
好い思い出が出来ました。
最後までご覧下さいまして、有難うございます。
復路編に続きます。
http://blog.goo.ne.jp/gifu2212/e/ffb48fde6f4075d316c34aa041f51373
宜しかったら、ご覧下さい。