2日目は立山の縦走です。早朝4時、一の越山荘を出発しました。ご来光を拝みたいと思っていましたが、生憎ガスが掛かっていて思いは叶いませんでした。
それでも、立山を縦走するコースをガスに包まれながらも踏破する事が出来ました。少々のアップダウンのあるコースでした。特にキツイと思ったのは最初の雄山と終盤の別山でした。別山からはガスが掛かって、出たり隠れたりする剱岳が臨めました。雲がサーっと消えて剱岳が見えた瞬間は、この場所に来た者だけが眺めれる絶景に感激しました。
剱御前小屋から雷鳥沢を下山しました。金曜日と有って登って来る人がとても多かったのです。私たちは下って行きますので、登って来る人を優先して道を明けるようにしながら下山しました。
それにしても、こんなに沢山若い人が登って来る光景を目にしましたが、これは知らない世界でした。新しい発見などと言うと、少しオーバーですが、若い人がこれ程、沢山登ってきている事に感心しました。さすが、全国区の山は違うなと言う感じがしました。
室堂平周辺マップ。
立山黒部アルペンルート2017から引用しました。
今日は、一の越山荘をスタートして雄山、富士の折立、真砂岳、別山と歩き、剱御前小屋から降りて来る縦走ルートを辿ります。
一の越山荘
(3:59)
3時に起きて準備でした。
でも、実際は2時頃から仕度をしている人も有りました。
消灯時間が21時となっていまして、早く寝ると早く目が覚めます。
全員が輪になり、Kさんのリードで準備運動です。
キチンと起きた体にしておかないと、事故に繋がりますから。
夜、雨が降ったみたいです。
それでも、夜に外へ出た人は満天の星空だったと話していました。
それこそ、天然のプラネタリュウムです。
私は明日の朝に星空を見上げれば好いと思って、外に出なかったのです。
でも、この出発前の時間。ガスが掛かっていて星が見えませんでした。
こうなると、何か損した気分になります。
山荘の表側から富山市の夜景が見下ろせました。
夕べ、外に出て星空や夜景をシッカリ見ておけば良かったと、後になって思いました。
登り始めです。
体が順応するまで、登り始めが、一番キツイ時です。
(4:31)
空が白んで来ました。
この辺りは立って歩けますが、岩に掴まって登った場所も有りました。
苦しい登り。
胸の中で「六根清浄」を念じて登りました。
まだまだ、急登が続きます。
(4:44)
足場の良い場所で休憩です。
日の出が5時頃です。
ガスが掛かっていなければ、この辺りでご来光が拝めるのですが、お日様を見る事が出来ず残念でした。
この辺りからカメラの調子ガ悪くなったのです。
スイッチをオンにしてもレンズ筒が出てきません。
強引に引っ張り出して撮影しました。
雄山神社 峰本社が見えてきました。
(5:17)
峰本社に来ました。
物資をヘリで上げるのでしょう。
ネットが見えます。
こちらはお社の南側。
三角点の場所です。
銘盤が埋め込んで有ります。
読み難いですが、「槍」の文字は読めました。
晴れて視界が良かったら、四方の山々を同定できると思います。
条件が良かったら、白山と富士山を同時に対面できるのでしょう。
雄山神社 峰本社 授与所
峰本社 授与所です。
雄山神社のご祭神を解説してあります。
峰本社 授与所の内部。
巫女さんか、女性が居ました。
朱印の応対をするのでしょう。
ガスの中の峰本社 。
左は峰本社の鳥居です。
(5:25)
峰本社への階段を上がります。
峰本社の御神殿の前で御祓いを受けました。
そして、御神酒をいただきました。
御祓いをしてくださった神職。
私たちが座っている場所で大きな平たい石を指し、その石が3003メートルの基準となっている石だと話しました。
(5:53)
峰本社を出発します。
出発に際し、記念写真に納まっています。
大汝山の下まで来ました。
大汝山休憩所
(6:18)
大汝山の休憩所が見えます。
休憩所の中にお邪魔しました。
一の越山荘で受け取った弁当です。
この休憩所で広げましたが、余り食欲が有りませんでして、半分だけ口にしました。
ここでの時間。
6時半頃でした。
トイレを借りたのですが、休憩所の裏手でオーナーがラジオ体操をしていました。
富士の折立
(6:56)
富士の折立まで来ました。標識が設置して有ります。
ガスって居ますが、その山姿が確認できます。
晴れていれば仰ぎ見る事ができるのでしょう。
右側の画像にザックが写っています。
ザックを置いて登りに言ったのかも知れません。
(撮影した時にはザックに気がつきませんでした。)
ガスの中であり、向かっている姿を見かけませんでした。
富士の折立から更に進みます。
ガスの中。
進む稜線だけがわかります。
(7:35)
右側の急な斜面。
ガスの中では有りますが、その斜面に残雪を確認できます。
真砂岳
(7:58)
真砂岳に到着し、休憩しました。
休憩を終えて出発するところです。
山名プレートを撮影している人。
ザックにヘルメットを付けている人、別のグループの人です。
今日のKオジサンの後ろ姿です。
真砂岳を過ぎて、下りの道になりました。
(8:19)
ガスの中から瞬間的に見えた下界。
室堂ターミナルに光が当たっています。
雄山方面に向かって行く3人。
この人達の1人は、先ほど真砂岳でプレートを撮影していた人です。
ガスが切れた瞬間。
雄山の山頂が見えます。
そして、また隠れました。
(8:58)
別山に近付いてきました。
登山道が少し険しくなりました。
別山
(9:04)
別山です。
大勢、先客が居ます。
石を積みあげてガードしている別山の祠です。
ここで、また雄山の方角を振り返りました。
尖った先。峰本社が確認できます。
剱岳の山頂が雲に隠れています。
姿を現した剱岳。
それでも、ベールを被ったような姿です。
(9:27)
別山を後にします。
剱沢の方向を見下ろしました。
剱沢キャンプ場があり、テントの花が開いています。
雪渓を渡っていく人達も見えます。
登山道で、先ほど、別山を出発して行ったグループが休憩しています。
このグループ。小学生くらいの女の子も一緒していました。
山の右斜面に半分隠れていますが、剱御前小屋が見えます。
薄くガスが掛かっていますので、判らなかったのですが、後から判りました。
高校生、4.5人のグループとすれ違いました。
大阪から来た高校生たちでした。
ワンダーフーォゲル部だと言っていました。
(9:45)
別山の北側です。
氷河に削り取られたと言う感じのする斜面です。
カールの向こうの山々。方角からすると鹿島槍や五竜の方角です。
雲が掛かって見えなくて残念です。
剱御前小屋
(9:54)
剱御前小屋に到着です。
ここで休憩です。
(10:18)
休憩を終えて出発します。
道が十字に交差している場所。
アレが雷鳥沢キャンプ場です。
こちらのキャンプ場もテントの花が咲いています。
擂鉢の底のような場所。
あそこまで降って行き、登り返しが有ります。
若い人たちが次から次えと、大きなザックを背負って登って来ます。
小さなザックで登って来る人も居ましたが、大きいザックの人達は剱岳を目指す人に間違いありません。
ザイルを背負った人達、剱岳を目指す人達だと、直ぐ判りました。
下から登って来る人達。兎に角、若い人が多いのです。
普段の山は中高年の層が多いですが、今日の状況を見ていると、イメージが変ります。
ガスがサーと消えて浄土山の方向が開けました。
昨日登った浄土山です。
画像の右側の山小屋、立山室堂山荘です。道が十字にクロスしています。
アソコから登って行く道を昨日歩きました。
(11:29)
雷鳥沢を大分、下の方まで下ってきました。
まだまだ、下からドンドン人が登って来ます。
雪渓を歩きます。
(11:47)
浄土川まで下りてきました。
擂鉢の底に当たる場所です。
4人が雪渓を下って来ます。
右側の山。アレが昨日の浄土山方面です。
そして、凹んだ部分。一の越山荘が見えます。
左の斜面が雄山への道になります。
前方に橋が見えます。
アノ橋を渡り、キャンプ場に上がります。
雷鳥沢キャンプ場
テント場へ来ました。
高校生たちがテントを張っていました。
テントに飾磨工業と書かれていました。
テント村を通過し、更に上を目指します。
(12:10)
テント村からこの高さまで登ってきました。
まだまだ、登りが続きます。
階段を登っていて、稜線に目を向けました。
先ほど歩いてきた稜線です。
稜線を歩いていて、下に室堂ターミナルが見えました。と言う事は逆に下から稜線方面が見えます。
稜線を歩く人が見えました。
肉眼ではハッキリ見えたのですが、デジカメ画像では判りません。
それだけ人の目の方が優れているということでしょう。
室堂ターミナル
(13:00)
室堂ターミナルまで登ってきました。
ミクリガ池の辺りまで来ると中国人が多かったです。
室堂のこの辺り。
散策するのに良く、外国人に人気が有ります。
立山玉殿の清水。
ここで水を飲みましたが、美味しいお水でした。
それに空のペットボトルに汲んできました。
この後、ターミナルのレストランで昼食。
そして14時前に、バスで下山して来ました。
ホテル 森の風立山
下山後、ホテル 森の風立山に寄って汗を流してきました。
ホテル森の風立山
富山県富山市原3-6
TEL076-481-1126
https://www.morinokaze-tateyama.com/
森の風立山のフロントです。
これからお風呂へ入ります。
大きなお風呂でした。
露天風呂は勿論ですが、サウナ。それに寝湯や打たせ湯。泡の出る圧力風呂など色々のお風呂が楽しめました。
Sサンが話していたのですが、この施設。かつては郵政関係の施設だったみたいです。下山してから汗を流せる。私たち以外にも遠くのナンバーの乗用車が停まっていました。
感想
雄山からご来光を拝めるハズでしたが、ガスが掛かっていて太陽を目に出来ませんでした。
峰本社の御神殿の前で御祓いを受けた時はガスの中でした。神職が、「景色が見えないと言うことは、(自然が)もう一度来なさいと言っているのだ」と話されました。あの場所、360度の展望が得られる場所です。再度訪ねてみたい気分です。
ご来光は望めませんでしたが、別山から雄大な剱岳の姿を目に出来ました。以前、山友のMサンから剱岳の画像を受け取りました。別山から剱岳を見て、あの時の画像はここからの画像だったのだと思い出しました。
1泊二日の山行でした。往路、普通は自家用車が室堂まで行く事は出来ません。その点、観光バスですので室堂まで行く事が出来ました。帰路、宿泊施設に寄り、風呂でアセを流してきました。このように便利に行動できるのもバスだからです。バスでの山行の良さを感じています。このような山行、世話をしてくださったリーダーに感謝です。
富士山に登ったことがあります。そして白山にも登ったことがあります。今回、立山に登りました。これで三大霊山、三つの山に登れました。
最後に。立山は、好い山行でした。