虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

エイプリルの七面鳥(2003/アメリカ)

2006年09月21日 | 映画感想あ行
PIECES OF APRIL
監督: ピーター・ヘッジズ
出演: ケイティ・ホームズ   エイプリル・バーンズ
   パトリシア・クラークソン    ジョーイ・バーンズ
   オリヴァー・プラット   ジム・バーンズ
   デレク・ルーク    ボビー

 エイプリルは、典型的中流の家族から浮いた存在で、今は家を飛び出してハーレムで恋人のボビーを暮らしている。しかし、今年の感謝祭は家族を招き、初めての七面鳥ディナーに挑戦する。実は母のジョーイは癌で余命わずかだった。

 ケイティ・ホームズってこんなにかわいかったのですか!!
 発見です。ただトム・クルーズの奥さんだけやってるんじゃ惜しい!と初めて思った!
 家族からはみ出して、(家族から見たら)クズ男と一緒になった女の子という役で、確かにジャック・スパロウ船長に負けないくらい眼の周り真っ黒だけど、ほんっとにかわいい。それに率直な性格であることが実によく分かる。お母さんも率直で勇気のある女性。よく見ればこの娘が母と一番良く似ている様なのに、お互いを求め、思う気持ちがすれ違ってばかりなんて、そういうものかもしれないが、切ない。
 クランベリーソースのエピソードだけでも、エイプリルの心の底の素直さ優しさがにじみ出ます。
 エイプリルの家族も、お父さんは優しいし、妹なんかも中流意識丸出しと言っても、そのイヤラシさよりも自分の守備範囲から出たくないといった風に見え、悪役とはちょっと違う。それがこの映画が切ない余韻をもつ理由であるのでしょう。

 背景に音楽がほとんどなくて、それだけにラストシーンの歌が沁みた。