二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「ひとはなぜ戦争をするのか」アインシュタイン/フロイト (講談社学術文庫)

2018年01月15日 | シャッフル/books
昨日帰りがけに「文藝春秋」2月号を買いに書店へ寄り、雑誌だけ買って帰った。 ところがこのときチェックした中に「ひとはなぜ戦争をするのか」(講談社学術文庫)があった。 養老孟司さんの解説が付せられていたため、サワリだけ読もうとして、結局その場ですべて眼を通してしまった。 「うむ~、そうか!」 全19ページのやや長めの「解説」で、わたしをうならせるだけの説得力がある。 というわけでけさ、仕事に出な . . . 本文を読む
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最近の読書事情(ごく個人的な・・・)

2018年01月14日 | Blog & Photo
昨日立ち寄った古書店で大岡信さんの「遊星の寝返りの下で」(書肆山田 1975年刊)を500円で手に入れた。函がないからその分安いのだ。 新刊で刊行された当時はアルバイト学生でいつもピーピーしていたから、買いそびれた。 加納光於の造本・装丁がすばらしかった!  翌76年には「悲歌と祝祷」が出たので、こちらは迷わず買って持っている。 大岡さんは70年代に7冊の詩集を刊行、彼が詩人として最も輝い . . . 本文を読む
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「日本歴史を点検する」海音寺潮五郎/司馬遼太郎(講談社文庫)レビュー

2018年01月12日 | 座談会・対談集・マンガその他
活字が大きくなって読みやすい新装版を手に入れたので、読み返した。2007年の刊行とあるが、それ以前に読んだ記憶が、おぼろげながらある。 司馬さんは講演はお嫌いだったようだが、対談の名手、愉しくあっというまに読みおえた。 文春文庫からは司馬さんの対談選集全6巻が出ているし、中央文庫にも対談集がある。単なる長広舌には堕さない「おしゃべり」は司馬さんの得意技であった(^^♪ 歴史・時代小説の余滴を、こ . . . 本文を読む
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陽だまりのソラ

2018年01月11日 | シャッフル/photos
けさのソラ♪  猫というか、猫科の動物らしくなってきたぞ。顔も体も大きくなり、体重が3倍くらいにふえた、ガツガツよく食べるし。 朝は陽あたりのよい縁側でいつも日向ぼっこ(^ー^)ノ  気持いいのだろうにゃ~。 猫になって隣りに寝た~~い・・・とつい思ってしまう。 . . . 本文を読む
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「遊動論 柳田国男と山人」柄谷行人(文春新書)レビュー

2018年01月10日 | 歴史・民俗・人類学
「遊動論」とは何だろうと思いつつ手に取ったが、柄谷行人さん流の柳田国男論。 ところが、文学作品でいえば、これは明らかな失敗作。 柳田の「山人論」を中心に据え、テキストとして使用しながら、ご自分の思想を展開している。したがって、普通の意味の「柳田国男論」ではない。 その手法に、強引さが目立つ。 ・柳田国男論というより、都合のいい記述だけを抜き出して利用している。 ・人間による共同体を、A「互酬(贈 . . . 本文を読む
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2018年のお正月が終わった

2018年01月07日 | Blog & Photo
(皆さんに人気の小ソラ、4か月になりました。笑っているわけじゃないよ~ん) 一週間も休暇があったというのに、特筆すべきことがないまま、あっという間に過ぎてしまった。まあ、この数年、こんな正月がつづいている。子育て時代はにぎやかだったなあ♪ あのころのわたしと、いまの「わたし」は別な人間・・・かもしれないと思ったりする。 ステージが・・・ライフステージが、一回り、二回りしたのだ。 六十を超えた . . . 本文を読む
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「世界共和国へ −−−−資本=ネーション=国家を超えて」柄谷行人(岩波新書)レビュー

2018年01月06日 | 哲学・思想・宗教
哲学書を読んでいるような難解さがある。世の中には、マルクスやカントをすらすら読める人がいるが、わたしの場合は、哲学・思想分野は、なかなか手ごわいと思えることが多い。 抽象度の高い語彙がページの上で乱舞しはじめると、しばしば“意味のつながり”がわからなくなり、本の中で迷子になってしまうのだ´Д`|┛ そのときは、迷子になった場所へ戻って読み直す。 だから、ドイツ観念論はもちろん、マルクスなども、遠 . . . 本文を読む
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ソラの成長

2018年01月06日 | シャッフル/photos
ソラの成長がはっきりわかるようになった。 体が大きくなり、行動半径が拡がった。うれしいのは粗相をしなくなったこと(^^♪  その代わり、父にもらうだけでなく、おいらの顔をみるとおねだりする´Д゜  このあいだ出会ったピンキーみたいに、大きな猫になるかも。 ポーズをつけたわけじゃないのにそれっぽいなあ(笑)。 ピン甘は被写体ブレ♪ . . . 本文を読む
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柄谷行人にはまりかけ

2018年01月06日 | シャッフル/books
一昨日柄谷行人さんの「世界共和国へ」(岩波新書)を読みおえたので、時間があるときレビューを書いておこう。 活字モードにシフトしているため、読みたい本がつぎつぎ現われる(^^;)  これも佐藤優さんの示唆があって出会った本で、少々読みにくいが、すぐれた一冊。影響をうけそうだなあ。 柄谷さんは「憲法の無意識」(岩波文庫)もストックしてある。 また「遊動論」(柳田國男論)も興味深い。どっちを先に読むか . . . 本文を読む
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「永続敗戦論 戦後日本の核心」白井聡(太田出版) 2013年刊

2018年01月05日 | 歴史・民俗・人類学
レビューはパスしようかと思ったが、数日前、最後まで読みおえることが出来たので、簡単に感想をしるしておこう。 佐藤優さんの著書の中で紹介されていたので、手にしたようなものだが・・・。 「戦後政治論」 「戦後経済論」 「戦後文学論」 こういったタイトルの本は、失礼ながら、掃いてすてるほどある。わたしは文学論は何冊か読んでいるが、江藤淳さんの本以外は、ほとんどまっく記憶に残っていない。 本書は政治論 . . . 本文を読む
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