昨日帰りがけに「文藝春秋」2月号を買いに書店へ寄り、雑誌だけ買って帰った。
ところがこのときチェックした中に「ひとはなぜ戦争をするのか」(講談社学術文庫)があった。
養老孟司さんの解説が付せられていたため、サワリだけ読もうとして、結局その場ですべて眼を通してしまった。
「うむ~、そうか!」
全19ページのやや長めの「解説」で、わたしをうならせるだけの説得力がある。
というわけでけさ、仕事に出な . . . 本文を読む
昨日立ち寄った古書店で大岡信さんの「遊星の寝返りの下で」(書肆山田 1975年刊)を500円で手に入れた。函がないからその分安いのだ。
新刊で刊行された当時はアルバイト学生でいつもピーピーしていたから、買いそびれた。
加納光於の造本・装丁がすばらしかった!
翌76年には「悲歌と祝祷」が出たので、こちらは迷わず買って持っている。
大岡さんは70年代に7冊の詩集を刊行、彼が詩人として最も輝い . . . 本文を読む
活字が大きくなって読みやすい新装版を手に入れたので、読み返した。2007年の刊行とあるが、それ以前に読んだ記憶が、おぼろげながらある。
司馬さんは講演はお嫌いだったようだが、対談の名手、愉しくあっというまに読みおえた。
文春文庫からは司馬さんの対談選集全6巻が出ているし、中央文庫にも対談集がある。単なる長広舌には堕さない「おしゃべり」は司馬さんの得意技であった(^^♪ 歴史・時代小説の余滴を、こ . . . 本文を読む
けさのソラ♪
猫というか、猫科の動物らしくなってきたぞ。顔も体も大きくなり、体重が3倍くらいにふえた、ガツガツよく食べるし。
朝は陽あたりのよい縁側でいつも日向ぼっこ(^ー^)ノ
気持いいのだろうにゃ~。
猫になって隣りに寝た~~い・・・とつい思ってしまう。 . . . 本文を読む
「遊動論」とは何だろうと思いつつ手に取ったが、柄谷行人さん流の柳田国男論。
ところが、文学作品でいえば、これは明らかな失敗作。
柳田の「山人論」を中心に据え、テキストとして使用しながら、ご自分の思想を展開している。したがって、普通の意味の「柳田国男論」ではない。
その手法に、強引さが目立つ。
・柳田国男論というより、都合のいい記述だけを抜き出して利用している。
・人間による共同体を、A「互酬(贈 . . . 本文を読む
(皆さんに人気の小ソラ、4か月になりました。笑っているわけじゃないよ~ん)
一週間も休暇があったというのに、特筆すべきことがないまま、あっという間に過ぎてしまった。まあ、この数年、こんな正月がつづいている。子育て時代はにぎやかだったなあ♪
あのころのわたしと、いまの「わたし」は別な人間・・・かもしれないと思ったりする。
ステージが・・・ライフステージが、一回り、二回りしたのだ。
六十を超えた . . . 本文を読む
哲学書を読んでいるような難解さがある。世の中には、マルクスやカントをすらすら読める人がいるが、わたしの場合は、哲学・思想分野は、なかなか手ごわいと思えることが多い。
抽象度の高い語彙がページの上で乱舞しはじめると、しばしば“意味のつながり”がわからなくなり、本の中で迷子になってしまうのだ´Д`|┛
そのときは、迷子になった場所へ戻って読み直す。
だから、ドイツ観念論はもちろん、マルクスなども、遠 . . . 本文を読む
ソラの成長がはっきりわかるようになった。
体が大きくなり、行動半径が拡がった。うれしいのは粗相をしなくなったこと(^^♪
その代わり、父にもらうだけでなく、おいらの顔をみるとおねだりする´Д゜
このあいだ出会ったピンキーみたいに、大きな猫になるかも。
ポーズをつけたわけじゃないのにそれっぽいなあ(笑)。
ピン甘は被写体ブレ♪ . . . 本文を読む
一昨日柄谷行人さんの「世界共和国へ」(岩波新書)を読みおえたので、時間があるときレビューを書いておこう。
活字モードにシフトしているため、読みたい本がつぎつぎ現われる(^^;)
これも佐藤優さんの示唆があって出会った本で、少々読みにくいが、すぐれた一冊。影響をうけそうだなあ。
柄谷さんは「憲法の無意識」(岩波文庫)もストックしてある。
また「遊動論」(柳田國男論)も興味深い。どっちを先に読むか . . . 本文を読む
レビューはパスしようかと思ったが、数日前、最後まで読みおえることが出来たので、簡単に感想をしるしておこう。
佐藤優さんの著書の中で紹介されていたので、手にしたようなものだが・・・。
「戦後政治論」
「戦後経済論」
「戦後文学論」
こういったタイトルの本は、失礼ながら、掃いてすてるほどある。わたしは文学論は何冊か読んでいるが、江藤淳さんの本以外は、ほとんどまっく記憶に残っていない。
本書は政治論 . . . 本文を読む