二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

社会的な風景としての花

2013年06月12日 | Blog & Photo
東松照明の「さくら・桜・サクラ」が1990年、藤原新也の「俗界富士」が2000年。10年のへだたりがあるが、この二冊は、それまで前田真三や竹内敏信の影響を受けながらのほほーんと、ごく素朴に“ネイチャー”や“風景写真”を撮っていたわたしの意識を、少し変えた。そういうインパクトがあった写真集である。しかし、衝撃を受けたからといって、自分の写真がすぐに変わるものではなかろう。1年、2年、あるいはもっと長い時間の中で、確認し、自問自答し、試行錯誤しながら、変化はゆっくりと現われる。ここにあげた3枚は、いずれも「郷土遊覧記」の中の作品。 . . . 本文を読む
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