それは一瞬の出来事。なにか見えない気配がすっと近づいてきてぼくのこころのどこかを叩いて通りすぎた。ん?なんだろう とぼくはあたりを見回す。季節の移ろいの真っただ中に身を置いて
色のひとつ足りない虹や耳だけやけに大きな猫や石の中にとじこめられた古代人の眼や・・・。
どこにもいかずにここにいる。六月のこころはなじみ深い風景のかたわらに置かれたガラス瓶なのだ。
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郷土遊覧記というシリーズは、よくいわれる「お散歩写真」である。
ただこの表現があまり好きではないので、普通は「街撮り」な~んていっている。先日も仕事で出かけたが、用件はさっさとすまして、1時間半ばかり、J町周辺をカメラ散歩した。トップの一枚と、つぎの数枚が、この日の収穫・・・かなあ?「え? パートカラーじゃないの」
友人に見せたらそういうリアクション。見た瞬間、眼の端をなにかがピピッと流れた。こういう幾何学的な写真はめったに撮らない。このドアの向こうにどんな世界があるのかと妄想をたくましくするってのは、悪い趣味だろうか(笑)。
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