手をのばせばふれることができるもの。外界はそこにしかない。このリンゴはたぶんスケッチするに値する。きみのヒップは大勢に見られるに値する。ことばとことばのつなぐ橋梁のようなところを水色のアヒルが渡っていく。自意識のゆれのような世界から抜け出して。さあどこへいこう?
どこでもいい。どこかへいこう。あそこへいこう。きみの乳房が 白い皿の上でプルンプルンとゆれるほうへ。さっき描かれたばかりのピカソのゲルニカのほうへ。世界は美しくなんかないだろう
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昨年から回帰したネガ・ポジスキャン。キャノン9000Fの投入をうけて、昨年の倍くらいのスピードで、撮影がすすんでいる。135㎜のカラーネガは24枚撮り約190円のコダックGOLD100、ブローニーのカラーネガはフジのPRO400が、ほぼ定着してきた。135㎜はF3が主力機のため、FM2はバックアップにまわって、出番が少なかった。だけど、それじゃ可哀想。久しぶりにGOLD100をつめてクルマにころがしておいて、あちこち出かけては撮影したのを、アルバムに13枚アップした。このあいだある女性に「趣味はカメラ? それとも写真?」と切り込まれた。そのひとことが、匕首のように、喉もとにヒヤッとふれた(笑)。
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