二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

白い炎 ハクモクレンが咲くころ ‘2011

2011年03月31日 | Blog & Photo
今年もハクモクレンが咲くシーズンとなった。
昨年も、その前の年も、またその前の年も、ハクモクレンが咲くと、
それを撮影に出かける。
わたしにとって、木に咲く花のなかでは「特別な存在」なのだ。

花の大きさ、花の数。
5m、6mの大木はざらにある。その下に立つと、毎年ある敬虔な思いにとらわれる。
失業時代もこの花の勢いに勇気づけられ、慰められたものであった。

白い炎。

詩的な表現をあえてすれば、「地の底から吹き上げる、美しい純白の炎」
・・・とでもいえよう。
満開にはやや早いけれど、今年も遭いにいってきた。





前橋公園の一隅にあるこの一本の木は、自然からのメッセージのように、遠くから視界に入ってくる。

人々の祈りにも似た、白い炎。
その神々しさは、とても写真では捉えることができない。


ところで、昨日、近隣にあるお寺さんへ、花を訪ねて出かけてみた。
ここは高崎近隣ではその名を知られたしだれ桜の名所。
ところが、いまから17、8年まえ、寺の本堂から出火した。堂宇は全焼。そのあおりをうけて、しだれ桜も大きなダメージを負った。



枝の先端あたりが黒く焦げていて、そのなごりをとどめているのがおわかりだろうか。
ところが、年々樹勢は力をまして、ここ数年は見事な花をつけて、見学者を感嘆させるまでに恢復してきた。わたしもそのパワーをわけてもらいにいったのだ。

つぎの写真はそこで出会った伊勢崎市在住のHさんご一家。
抱いているマルチーズ♀は、
ルビー 5才
春   1才
だとのこと。






愛らしいお嬢さんが抱いているのが、春の方かな?
最高気温16℃というぽかぽか陽気の桜見物となった。
「こんな平穏な一日が、宝石のように貴重なんだな」
大震災の報道番組を見るにつけ、そんな感慨を、やっぱり、禁じ得ない三毛ネコであった(^^;)
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