二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

コスモス・秋桜・COSMOS

2012年09月26日 | Blog & Photo

わたしはコスモスという花に、特別な思い入れがあったわけではなかった。
ところが、写真を撮るという行為を通じて、コスモスに惚れこんでしまった。
「コスモスって、こんな花だったか!」

discover cosmos!

そんな感想を抱いたのは、つい昨年のこと。
種子がこぼれて、しだいにひろがっていった・・・といった風情で、コスモスが沿道を彩っている光景は、夏の終わりころから、よく見かけるので、ある時期までは「ああ、コスモスね。ふむ」といった程度の関心の向け方だったのだ。

ぞっこんコスモス2011(mixiアルバム)
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000038520482&owner_id=4279073

ぞっこんコスモスⅡ(mixiアルバム)
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000039189915&owner_id=4279073

ところが、ここにlinkした2冊のアルバム。ここにおさめたコスモスの写真を撮りながら「コスモスって、こんな花だったのか!」と、再発見した。
撮影するという行為は、なにかを発見する行為、そのプロセスの全体であることを、わたしはこのとき、確信したようにおもう。

この花は、若くして芸能界を去っていった一人の女性の面影とオーバーラップする。その人の名は、山口百恵。
http://www.youtube.com/watch?v=Xe5UezkwSxM
「なんとまあ、潔い出処進退だろう」
そうだ、曼珠沙華も、彼女が歌っていたな・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=nr-yZN7u7Sw
最後のことば「幸せになります」と、「さよならの向う側」。
http://www.youtube.com/watch?v=9dsCFcBiGBY&feature=related

ググってみたら、このコスモスは1876年ごろに、原産地メキシコから外国人が持ち込んだ外来品種である。それが日本の風土にあっていたため、またたくまにひろがっていった。多くの日本人がこの花を愛したのは、いうまでもなかろう。

コスモスの語源については、つぎのように書かれている。
《コスモス(cosmos)の語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。このことから、星がきれいにそろう宇宙のことを、cosmosと呼び、また、花びらが整然と並ぶこの花も cosmosと呼ぶようになった。》

きわめて単純明快な花だとおもう。
半透明な花びらは、陽光になかば透けて、空気の中にただよい出すかのよう・・・。
そのあたりをどんなふうに表現とむすびつけたらいいのかが、腕の見せ所といえば、見せ所だろう。順光、逆光、半逆光どれでもOK。
透過光の美しさの中で出会うこの花のピュアな色味は、口にふくむとあっというまに溶けてしまう氷菓に似ている。
花ことばは色によって違うらしいので、お好きな方はググってみるといいだろう。

まだもう少し撮ってみるつもりだけれど、昨日のショットから、追加で二枚ピックアップしておこう。背景は単純化したほうが、この花はひきたつ。








風に揺れると、ピントが甘くなる。しかし・・・空気がまったく動かないという時間帯は、めったにあらわれない。スローシャッターで、意図的にブラしたり、多重露出したりしたら、変化のある写真が撮れるかもしれない。トップの一枚は、脇役をさがして、コスモスと組み合わせたもの。

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