二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

成功作と失敗作

2014年05月28日 | Blog & Photo
写真の場合、厳密な意味で成功作と失敗作があるのかどうか、ちょっと自信がない。
まあ画面全体がブレていたり、狙ったところにピントがきていなかったり。
そういう失敗作がないことはないけれど、「なにいってるんだ! そこがおもしろいんじゃないか」という人がいるから、話はややこしく、複雑にな~る。

しかし、ここでは論旨をすっきりさせるため、単純化して書いておこう。
ベテランさんにとっては、いささか「くどい」内容となることをあらかじめお断りし、ご容赦いただきたい。

まずTopの一枚。
わたしはmixiの「つぶやき」にこれをアップして、つぎのようなコメントをそえた。
《四人の女性、四人それぞれの個性が際立っている。アッ! と感じ、腰のコンデジを取りだした。傘、服装、歩き方、荷物のあるなし。横断歩道という、日常の中のささやかなステージ》
後ろ姿は見る人の想像力が働く余地があるから、印象的な写真になる場合がある。

そしてつぎの一枚。


こちらは上のカットの2、3秒後、横断歩道を渡りおえようとする姿を、もう一度撮影している。
上のカットと比較し、緊張感にとぼしく、迫力不足。
わたし的な判断では、1は成功作、2は失敗作ということになる。
では2枚をならべてみたらどうか・・・という人があるかもしれないが、この場合は、相乗効果といえるほどの効果は期待できないから、1をとって2を捨てるという選択をした。

カメラはフジフィルムFinePix F900、約28ミリ、全自動モード。
場所はばら園から第二駐車場へ向かう横断歩道で、右の女性2人の手にあるのは、バラの苗木など。
信号待ちのあいだに、こういう構図になることを予想し、カメラのスイッチをONにしていて、わたしは立ち止まるか、止まらないかで移動しつつシャッターを押している。

1は広角レンズの特性を引き出すように、画角をほぼ目一杯使っているが、2は余白が多すぎ(^^;) だらけてしまっている。
「人物の重なりがないように撮ろう」
わたしの頭にはそれがあった。4人が4人とも、すばらしい“役者”となって下さった。
だから、この出演者の方々に感謝するしかない。
「動きもの」を撮るのは、ほんとうにむずかしい。
カメラのタイムラグを考慮しながら「その一瞬」をシュートしなければならないから。

まあ、ことばを反せば、2を撮ったことによって、1のおもしろさに気がついたともいえるだろう。
いまはデジタルでいとも簡単に連写ができる時代。
しかし・・・それゆえに「撮った写真を選ぶ」のが、むずかしく、煩わしい作業となっている。
皆さんも、そんなお悩みをかかえているのではないだろうか。
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