二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

さびれゆく街の鼓動

2014年09月07日 | Blog & Photo
さきにニコンNewFM2のセルフタイマーレバーが毀れた。
その修理を関東カメラサービスにお願いし、まだ終わるか終らないうちに、
つぎは、ニコンF3の電源が入らなくなった(´д`;;
マニュアル時代のニコン製品の耐久性に信頼を寄せていたわたしには、いささかショックな出来事だった。
この世に生まれてきて、25年30年もたつと、注意していても、一応は精密機械、いろいろなところが傷んでくる。
「壊れたら、修理してまた使う」のが、昔は“当然のこと”だったけれど、平成の世では、“買い替える”ほうが当然になってきている。
電気製品やその他の製品は、部品の保存期間が5~10年。いやもっと短いものだってある。

F3は修理依頼せず、別な個体を買うことになった。
費用はどちらでもほとんど変わらない。

新しくやってきたボディの試し撮りをするため、コダックのGOLD200×24枚撮りを装填して、街角に立った。
フォトはすべて、「モノクローム前橋 郷土遊覧記番外編」を撮影した日、つまり9月5日に撮って、キタムラで現像し、光漏れやAEの精度をチェック'`,、('∀`)
そしてキヤノンのフィルムスキャナでネガをスキャンし、レタッチしたもの。

トップの麦わら帽子が、わたし的には、この日のベストショット*(^-^*)
缶コーヒーや麦わら帽子は、わたしがここに置いたものではない。
大人用にしてはやや小さいので、女の子用の帽子だろう。だれかの落し物、忘れ物を、ご近所の方でも拾って、ここに置いたのかな?

フィルムを巻き上げ、ピントを合わせる。それからAE。わたしはF3のAEロックをよく使う。そしてシャッターを押すまで、5秒、6秒、あるいはもっと長くかかって、ワンカットを撮る。
デジタルだと24枚なんてあっという間だけど、フィルムの場合は、それなりの時間がかかる。そのプロセスを愉しむ・・・ということのように思える。「道中を愉しむのも、また旅の醍醐味」というのと、似ている(^_^)/~





「さびれゆく街」というと、商店街の人たちに叱られるかな?
おれたち、あたしたち、まだまだ元気なんだから、と。
たしかにその通り。

レトロな街角に惹かれる。
やや明るめの曇天で、気温は28度くらいだったか。
この時期の「街撮り」には、うってつけの日だった。
街の鼓動に耳をすませ、被写体を探して歩く。



おや、佐野市で見かけたのと同じ名の松葉食堂がある。Aランチ720円か。通りかかったのが12時10分くらい。店内はサラリーマンや現場仕事のおっさんたちで満杯だった。

同じ場所を、過去にも撮っている。そこを新たにやってきたF3で、また撮る。
わたしが愛してやまない前橋は、詩人朔太郎のおもかげを宿した街。ネガカラーのテイストに、情緒がまつわりつく。
レトロな被写体に対しなつかしさがこみあげる。

つぎはもっと遠くの、まだいったことがない街を、こうしてゆったり、カメラ散歩できたらいいなあ。
ニコンF3にカラーネガか、ポジをつめて。名所旧跡じゃなく、古臭い城下町か、宿場町がイイ*´∀`)ノ 漁師町だって、きっとおもしろいだろう。
F3が、ふたたび毀れる・・・その前に。
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