二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

消えゆく街角 ~大間々町散策(群馬県)

2014年09月14日 | Blog & Photo
消えゆく町、消えゆく街角がなつかしい。
ただひたすら、なつかしいのだ。
それは郷愁、Nostalgiaにとてもよく似ているが、少し違う。
郷愁が距離に対する情熱の一変種だとすると、“なつかしさ”は時間に対する情熱なのだから。

時間の不可逆性の前では、われわれは、なすすべがない。
「ああ」とか「うーん」とかつぶやき、そして「わかる? この感情」とかいうことができるだけかも知れない。
トップの一枚は「千代乃湯」という町の銭湯の入り口看板。
うかうかとしているあいだに、数十年が過ぎ去った´Д` これは、その痕跡のようなもの。

・みどり市観光案内所のおばさま
・おもちゃ・プラモデル「コモリヤ」のご夫妻
・「千代乃湯」の現ご当主

約二時間のうち、半分は、こういう方々と話し込んでいた。
それを日記に再現したら、かいつまんで書いたとて、2000文字は優に超えるから省略しよう/_・)/_・)





かつては大間々は、絹の集散地、そして「あかがね街道」として栄えた。
その繁栄はいまいずこ・・・である。あと10年もたったら、旧市街の大半は消え失せてしまうのではないだろうか? すでにその気配は濃厚である。





だけど、わたしは、大間々になぜか惹かれる。
なつかしい街角が、よく探せば、まだいくらかは残っている。

時間の旅人・・・人はもちろん、町だって。
それを証明したくて撮影しているのか、「あの角」を曲がったら、もう二度と出会えないはずの人に、バッタリ出会えるのではないか?
そんな思いが、わたしの背中を押す。皆どこへ消えたの、どこへ(・_・?)
あの日、あのとき、あの場所にあたっていた光は、いまだって、そう変わってはいないというのに。





全商品七割引。
ここも、あと数か月、いや数週間で店じまいしてしまうのだろう。
かつてはにぎわっていた、小さな町をつつむ、いまのひ・か・り。
かろうじてそれに間に合った。
結果として、そんなフォトばかりになったような気がする。



■mixiアルバム
「消えゆく町の記憶~大間々町(郷土遊覧記番外編)」はこちら。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000092289178&owner_id=4279073
(友人の友人まで公開)
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