二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

画像をコントロールする

2013年09月22日 | Blog & Photo
カメラ情報誌の定番といえば、わたしの場合「アサヒカメラ」「日本カメラ」の二誌のほか、最近月刊誌となったエイ出版の「カメラマガジン」をよく買うようになっている。
他誌と比べておもしろいと思うので、クルマに放り込んでおいて、ヒマがあると、木陰に駐車し、よくパラパラと眺めたり、読んだりしている。メカ記事もよく読むタイプ・・・ではないかとおもう。

プロのグラビアもけっこう楽しませていただいて、腕を研いている、・・・と本人は考えている(笑)。
興味深い記事や写真が数多く掲載されている中で、「日本カメラ」10月号の広田尚敬さんの「うつむきかげん」がふっと気になって、撮影データをみると“サイバーショットRX1”と書いてある。

広田尚敬さんといえば、鉄道写真の大家。もうかなりご高齢のはずだが、意欲的に世界の鉄道を撮影しつづけ、blogももっておられる。鉄道だけをマニアックに撮るのではなく、沿線風景や人間模様をからめて、見る人を退屈させないサービス精神旺盛なフォトグラファー。親子でこんな<公式サイト>を運営している。
http://tetsudoshashin.com/


「うつむきかげん」も広い意味では鉄道写真だけれど、主役は人間であり、「うつむきかげん」の人びとが写っている。

ソニーのフルサイズ高級コンデジ、RX1を購入してから、広田さんはどこへいくにも、バッグにしのばせて持ち歩いているそうである。
「しかしこうして、なにげなく撮ったつもりの写真を見て驚いた。被写体の皆さん、俯きかげん・・・。都市は疲れているようだ」雑誌の口絵ノートにそう書いておられる。

わたしは鉄道マニアではないから、広田さんの写真を熱心に読んだことはほとんどないけれど、「うつむきかげん」は、眼にした瞬間、データが・・・つまり、どんなカメラで撮ったのかが気になった。
さすがフルサイズのセンサーをもった、ソニーの最新機種! レンズも35�F2のゾナーである。カタログを見ているとわかるが、高感度特性もすばらしく、ISO6400が常用域とは誇張ではないようであるo(゜∀゜)o

焦点固定だから、撮像素子や画像エンジンをレンズに対し徹底して最適化できたのだろうが、う~む、年々進歩して、デジタル画像はここまで到達しているんですね。
2430万画素の圧倒的な解像度とソニーは誇らしげにCMしているけれど、いわゆるコンデジの常識を覆したカメラといっていいだろう。
ただしお値段も20万円。わたしなどが、おいそれと買える価格ではない/_・)/_・)

この数年、高感度域の性能の改善は眼を瞠るものがあるが、ソニーはそのトップメーカーかも知れない。
フルサイズ機を、これほど小さな匣体に収めたその技術力がまた凄い。ただし、光学製品は小さくはならないから、レンズがばかでかく見えるのはやむをえないと納得できる。
キャノン5DやニコンD800と比較すれば、一目瞭然、RX1の小ささは常識を打ち破ったのだということがわかるね。

広田さんの写真をじっくりと検証しながら、そんなことを考え、「はて、つぎはどのモデルを導入しようか」と、またまた深く悩んでしまった三毛ネコであります(笑)。

トップの写真はあえて透過光に挑戦した一枚、つぎはこれまたあえて夕景モードでとらえた曼珠沙華。近ごろのデジカメはあまりに多機能なので、どんなふうに画像をコントロールすべきなのか、気持ちがゆれる・・・ゆれる。



※カメラはフジフィルムX20。
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