二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

スイッチオン! モノクローム

2014年09月16日 | Blog & Photo
なにかのきっかけで、モノクロームのスイッチがONになる。
そういうことって、あるもんだ・・・とわたしは思う。
写真はある意味とても感覚的なので、
普通にいわれることばや「言語表現」からは解き放たれている。
写真をへたに定義してしまったら「いつかどこかで見たようなもの」ばかりになって、つまらないフォトが氾濫するってなことになりかねない。

ネオパンプレスト400が製造中止になったとき、プロやハイアマのあいだに、衝撃が走ったのは記憶に新しい。
トライXも、かなり値上がりして、モノクロフィルムファンを落胆させている。

わたしは暗室作業をやらないから、撮りたくなったら、デジタルで撮る。


ああ、なんだか、とてもいい、フォトジェニックな光景だなあ(^-^*)/
そうつぶやいて、自分が撮影した写真にしばし、見とれている。
必要なものは、自分で撮る。
9月6日に「小さな古い窓、その他のフォト」という日記&blogをすでに書いている。
ドキュメンタリーを撮ってやろうなどという野心などないが、モノクロを見ていると、「カメラがとらえた現実はこういうものだな」という感想が、よく湧いてくるのはどうしてだろう?

日常の光景といわれるものの、とてもシンプルで、ピュアな輝き。
それを表現するのに、モノクロはベストマッチングかも知れない。
皆さんはどうお考えだろうか?
かのトライXも、そう遠くない将来、消えてなくなる。あまたの歴史的な傑作・秀作を生み出してきたフィルムの終焉。

しかし・・・しかし、モノクロームが滅びるのではない。
お仲間の中でも、カラー派が圧倒的だし、わたしも撮っている写真のほとんどが、ストレートカラー(アートフィルターなどは使わない)。
だからこそ、たまにこんなショットが、解毒剤になりうる。


ところで、つぎの一枚。


こうしてアルバムに潜ませ、黙っていると、これもモノクロだと思われるだろう。
タネ明かしをすると、これはカラーなのです*´∀`)ノ
ま、かぎりなくモノクロに近いカラー。



ピュアなまなざしを手に入れたいな。
もっとピュアな、デリケートなまなざし。そのまなざしの向こうで、現実はゆれてやまない。
フォトグラファーとは、そういう“現実”の目撃者なのである。
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