二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ヴィンテージ・ワイン・・・ではなく

2011年02月12日 | Blog & Photo
ニコンD70を買って、フィルムとデジタルの勢力範囲が逆転したのはいつだろう?
そう考えて、過去の写真をしらべてみた。
この「東京スナップ」が2005年。

http://www.geocities.jp/syugen2005/tokyosnapshot.htm

これは当時使っていた、フジやリコーのコンデジで撮っている。
(一部D70の画像がまじっている)
そして、この昆虫写真を撮影したのも、振り返ってみると、2005年の夏の出来事なのだが、
こちらはデジ一D70の画像。

http://www.geocities.jp/syugen2005/this-summer-butterflys-1.htm

2001年か2002年ころからコンパクトデジタルカメラを仕事や海外旅行などでは使いはじめていたはず。インドへは、コンパクトデジタル2台体制で出かけた。

しかし、精度の高い、一流の図鑑のようなチョウの写真が撮りたくなって、
D70とシグマの望遠ズーム、タムロンの90mmマクロを手に入れ、それがデジタルへの傾斜を加速し、フィルムへはもどれなくなっていった(=_=)

このところ、街撮りがメインとなって、定休日には近隣の町々を撮り歩いている。
すると、デジタルの「軽さ」が、だんだん物足りなくなっていく。
とにかく、いつだって、見てから“消せる”ため、大量に写真を撮ってしまうのだ。
一枚の比重は当然「軽く」なっていく。

午後数時間の撮影で数百枚も撮ってしまうと、それを選んだり、整理したり、保存したりが負担としてのしかかってくる。カメラ人類(田中長徳のことば)の多くが「あー、めんどうだな」と考えているのではないかなあ。
友達のなかには、銀塩フィルムカメラにもどって・・・というか、両方を併用しながら、
写真の愉しみを2倍にふくらませて遊んでいる人がいる。
「そうか、併用すりゃいいのだ」
しかし、問題がひとつ。
結局はweb使用が99%となるので、スキャンしてパソコンに取り込む・・・という作業が発生してしまう。フィルムスキャナはもっているけれど、これがめんどうじゃ。

――と思ってためらいがあったが、このあいだマイミクさんが、カメラのキタムラで、フィルムは現像してCD-Rに保存してくれると教えてくれた。
そうか、そんなサービスをやってくれるとは知らなかった。

このあいだ、6~7年まえの未現像フィルムを現像してもらった。
途中まで撮影したまま、長期間寝かせておいたのだ。
いやいや、実験したかったわけじゃなく、なんとなく、なりゆきでそうなってしまったコダックのポジフィルム。
それがこれ。
見事なくらいのグリーンかぶりで、眺めた瞬間、ある感慨があった。






失われていた時間が、一気によみがえってきたからだ。
ただし、ワインとは違うから、よろこんでいるのは本人ばかり、なり(笑)。





フィルムが入っていたのは、このコニカHEXAR(ヘキサー)。
レンズ交換はできず、35mmF2の高性能レンズがセットされている。
当時はライカM6がモノクロ、HEXARはポジと使い分けしていた。

HEXARは最初の1台を落下させて大きなキズをこしらえてしまったので、人にあげてしまった。だからこれはHEXARの2台目。シャッター・スピードは1/250までだが、タイムラグは短く、作動音も静かなので、人物スナップにはたいへんな威力を発揮してくれた。

よしよし、ちゃんと動いてくれるし、露出計もバッチリ!
いずれ近いうち、ニコンF3やHEXARを手にして出動しよう(^_^)v
・・・まあ、こんなことを考えている時間がいちばん愉しいのだが。

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