前橋ほどではないけれど、高崎は6、7回カメラ散歩している。
ところが、使う機材、季節、天候、そしてわたし自身の体調やその日の気分によって、街は千変万化する。そう、千変万化・・・これがキーワードとなる。小さな田舎都市だが、街は刻々と移ろっていく。その鼓動に耳をすますようにしながら、ゆっくりとあちこちを見て歩く。
トップにあげたのが、本日イチバンのお気に入り。
窓に映り込んだ3人のつながりを想像して欲しい。
むろん、3人目はフォトグラファーたる三毛ネコさんである(^-^)
それとこれも、まずまずの出来――かな？
真ん中の女性がカッコいい！
横を向いたままのポーズで、信号が変わるまで動かなかった。
つぎは「後ろ姿のエレジー ～高崎編」というタイトルで、アルバムから2点ピックアップしてみよう。
後ろ姿って、やっぱり何かを物語っている。
この日は陽射しが強かったので、わたしは昆虫写真をやっていたころ愛用したカウボーイハット風の麦わら帽子をかぶって歩いた。
どこから見ても、百姓じじいであるが、そこがイイのであ～る。アハハハ。
さてそろそろ切り上げようと考えていたら、“シネマテークたかさき”の入口で、ズミクロンをカメラに着けた人影が眼に入った。
――あれあれ、お知り合い♪
「こんにちは～」と歩みよってみると、やっぱりお総菜屋さんでアパートのオーナーでもあるMさん。
ズミクロンはいま風に、リコーのマウントA12に装着していたので、さっそくさわらせていただいた。
「へええ、ローライですか」というので、ついカメラ自慢なひとときとなった(笑)。
ところがMさん、ズミクロン付のGXRを、ストラップなしで持ち歩いている。ハンドストラップすらつけていないとは・・・度胸がいいなあ。
「ストラップ、好きじゃないので。レンズは借り物なんです」
「せっかくだから、2、3枚撮らせて下さい。今日はなにを観にきたんですか？」
「サウダーヂ」
「それ、どんな映画？」
あらすじをお訊きしていたら、普段映画を観ない三毛ネコさんも、ちょっと心が傾いた(^_^)/~
「そうだな、たまには映画でも観るか」
・・・と思っていたところ、NHK「クローズアップ現代」が、フィルム映画が消えてゆく、という番組をやっているではないか！
そうなのだ・・・映画の世界でもデジタルの波に洗われて、フィルムが姿を消していくのだ。フィルムだと配給のため、作品一本複写するのに、20万円のコストがかかるとか――。
今年3月からフィルム回帰しているわたしにとっては、「きびしい現実」をあらためて突きつけられた気分。さてさて、・・・さてさて、このさきの撮影進路、どうしたものだろう(?_?)
☆mixiアルバム「カメラ散歩高崎2012」はこちら（友人まで公開）。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000061114661&owner_id=4279073
