前回の続きです。
1歳5カ月の☆ちゃんは、コインを投入していく遊びや
ビー玉転がしの遊びやカードやなぐり書き、易しい工作などの
関心を示していました。
けれども、どの遊びも集中して繰り返し取り組む状態に入る前に、
飽きてすぐ別の遊びに移っていました。
☆ちゃんのお母さんは、子育て上手な方です。
構い過ぎず、放任し過ぎずの適度な接し方で、
情緒の面でも運動面でも知的な面でも
子どもが自然に最善の形で伸びるように働きかけておられます。
ですから90パーセントくらいまで今のままの接し方で十分で、
後の10パーセント分、ほんの少し関わり方を微調整すれば、
☆ちゃんの遊び方が変化してくるように感じました。
わたしが☆ちゃんのお母さんが微調節するといいと感じたのは、
次の3点です。
● <子どものフィードバックの中に、課題を探す>
☆ちゃんが何かに興味をしめした時に、
正しいお手本を見せた後に、
☆ちゃんが自由に好き勝手な方法でそれをしようとした場合、
しつこくお手本通りするように誘うのはやめて、
☆ちゃんが今、一番楽しめそうな課題を☆ちゃんの活動から見つけ出します。
● <子どもの集中力を高める接し方を>
1歳代の子の集中力や意欲を高めるのに最も重要なのは、
接する「人」です。
声のかけ方や物の渡し方、お手本の見せ方などを
適切なものにすると、
幼い子たちは真剣な表情で目をこらし、
こちらの話に耳を澄ませ始めます。
● <よくない行動をした時に、本人を喜ばせない>
☆ちゃんは、エネルギッシュでやんちゃな性質ですから、
強く叱られることも、
ゲラゲラ笑いだす楽しみのひとつになっていました。
こんな場合は、叱るより無視して、
それとは別の「してもいい活動」にそっと変えていきます。
↑の説明では、わかりにくいと思いますから、
次回はもう少し具体的に接し方のポイントを説明しますね。