虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

勉強の面白さで集中する

2012-12-26 21:07:48 | 工作 ワークショップ

今年の冬休みは連日、ブロックのワークショップで明け暮れているのですが、

1年前の今日は何をしていたのかというと……(毎日、グーメールの1年前のブログ記事が送られてくるので見てみると)

工作と勉強のワークショップをしていました。

懐かしいので再度、アップさせてくださいね。(忙しい方はスルーしてください)

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今日は小学生向けの工作のワークショップ♪

子どもたちの熱心さに旅行疲れも吹っ飛びました。

小学生限定の工作のワークショップだったため(数名の幼稚園児も参加)

「図形」と「分数」をテーマにした学習もたっぷりしたのですが、

どの子も前のめりになって夢中になって考えてくれて

うれしい限りでした。

 

↑ 分度器やコンパスを使わずに

円を3分の1に正確に切り分ける方法を考えているところです。

答えのお手本を見せると、

幼稚園の子らまで息もしていないほど

真剣に観察していました。

 

↑四角柱や五角柱の形や展開図を絵にしています。

お菓子の箱を切り開いて答え合わせをすると、

子どもたちの心に強くヒットした模様でした。

学習タイムが終わっても図を練習し続ける子が何人かいました。

 

↑ 立方体をふたつに切り分けた図を見て、

展開図に切り込み部分の線を入れているところです。

この展開図はこんがらがるような折り方になるので

かなり難しいのです。

子どもたちはいつの間にかぞろぞろ集まってきて

われこそは……と解いていました。

実際に自分の答えを試してみるための

折り紙で作った展開図を配ると、「わたしもいる」「ぼくもいる」と

どの子も手を出して、自分で試していました。

↑小学2、3年生の子たちも初めて学んだ

時速や体積の問題を、はりきって解いていました。

↑みんなで手作りした分数ゲームとさいころです。

さまざまな形のサイコロ……

各面の出る確率が異なるサイコロ、六角柱のサイコロ、一度に2つの面が出せて

足し算して目の数にするサイコロなどオリジナリティーあふれる作品が

たくさん作られていました。

↑ 正確な立方体のさいころを作るのに

真剣です。

↑幼稚園児の弟くんはプラモデルを制作中。

 

今日は『中学入試用の暗記物クイズ大会』の日でした。

子どもたちはとにかくやる気満々でした。間違えることを気にせず

よく知らない問いにもどんどん手をあげていました。

それだけ真剣に取り組んでいたおかげで、

どの問題もしっかりマスターした様子。

 

最初にしたのは天体や星に関するクイズ。

冬の大三角や夏の大三角の星の名前やその星が含まれる星座の名前、

太陽系の惑星の名前などを当てていきます。

今日は天体マニアの子らの参加が多かったので、

天体についての問題を出したい子が続出し、

かなり難しいうんちくもしっかり頭に入りました。

ボランティアのお姉さんと漢字クイズ。

それぞれの子が6年生までの漢字辞典から

最高に難しいと思う漢字を選んでホワイトボードに書きます。

それから2秒後に画用紙で隠し、

瞬間で記憶する力を競いました。

子どもたちはこの遊びを通して、

どんなに難しい問題を出そうとしても

たいてい2秒で覚えられることを実感していました。

次は『自分のコレクションしているもの』について

作文のように話す時間。

 

自分が集めているもの(好きな物)についての説明。

集め出したきっかけ。

具体的にどのようなものがあるか。

なぜ好きなのか。

みんなに教えたい面白いところ。

など……。

 

この時間は思った以上の人気でほぼ全員が話したがりました。

また自分の番には、他の子の表現方法を取り入れて、

さらに磨きをかけて話していて感心しました。

↑の写真は、時刻表と切符のコレクションを見せてもらいながら、

お友だちが作文を作るように話すのを聞いているところです。

 

歴史のクイズは、

縄文時代や弥生時代、江戸時代などの絵本を見ながら、「縄文時代がなぜじょうもん時代と呼ばれているのか?」

「高床式倉庫が何に使われていたのか?」とか、「江戸時代の漢字を2秒で覚えて書く」などで

盛り上がりました。

他にも理科や社会のクイズをいろいろ楽しみました。

 

特に子どもたちが喜んでいたのは、

てんびんの重り当てクイズ。

最初は意味がさっぱりわからなかった子らも、

他の子らが解答するうちに

直観的に解き方を理解していました。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
円の3等分 (フィン)
2012-12-27 03:25:31
2つの円を使ってやる方法なら分かるのですが
(半分にずらして)
1枚の円でも可能でしょうか。
もしできるなら、後学のため、ぜひ教えてください。
大人でも面白いですよね。
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Unknown (ももかん)
2012-12-27 09:10:33
そう、ちょうど1年前のこの時、私と息子は初めて先生にお会いしたのでした。大雪で新幹線が遅れ、焦ったことを思い出します。写真にはちらっと息子も写っており、懐かしく思い出しました。

話は変わりますが、入学して数カ月して、字がしっかり書けるようになってから、息子はA4のコピー用紙に様々なことを書く、ということを続けています。

特に2年生になってからはほぼ毎日それをしています。
欲しい物があるとすると、それのチラシのようなものを、自分なりの文章でキャッチコピーをつけたりして、書く。

友だちが遊びに来る前には自分で考えた遊びの計画をつらつらとかく。(計画通りに行ったことはありませんが)

どこかに出かけて印象的なことがあると、それをマイワールド全開で書き連ねる。

時には物語を作って書く。

内容には大した意味はなく、書いたものは翌日私が捨てますが(ためておけない量なので)捨ててしまうことには全く何も言いません。書いた段階で、終わっているようです。

あまりにこの「コピー用紙に書きまくる」という行為を長い期間し続けていること、そして息子の遊び?の中では一番熱中していることなので、自閉圏にいる子であるということもあり、好きなだけさせるのがいいのか、それともそこそこで中断させて、他に目を向けさせたほうがいいのか、と悩んでいます。

私から見ると「紙上でのひとりごっこ遊び」という感じです。

ただ、好きなことならたとえそれが大人から見てくだらないと思えることでも、飽きるまでやれ、という思いで今までさせてきました。(奈緒美先生の記事にもよくそういうことが書かれていますよね)

ただ主人は、あまりにそれに熱中するのを見て「程々でやめさせるようにしたらどうか」といいます。あまりに自分の世界に入っているので、見ていて不安なんだと思います。

普段は集中力に難ありの子ですが、こういった好きな事をしている時には別人のように一心不乱です。

先生、どう思われますか?
工作とかブロックのようなものなら何時間やっても不安じゃないのに、紙に書くという行為だとなんとなく不安になるというのは大人のエゴでしょうか?
機会があったら、そういうことを記事にしていただけたら嬉しいです。





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