虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

息子とおしゃべり と イベントの話

2010-07-29 20:08:30 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
息子とおしゃべり……という内容の記事が多い割りに、娘とおしゃべり……という記事は少なめです。
娘が多忙を極めていて、なかなか会話する機会がないこともありますが、
娘の場合、私と会話するときのほとんどが、何か失敗した場合とか今現在改善できそうなことを見つけたときとかに、その問題点を分析して、次からどうしようかしら……という話がほとんどなんですよね。(現実的でしっかりものの娘……)
その話を取り上げれば、「プライバシーの侵害よ~」と叱られそうで、キビシイ……のです。
それで、結局、わが家ネタは、ちょっとポヤッ~としたところが、私と馬があっている感じの息子……との会話が多くなります。

このところの暑さと眼精疲労で、頭痛と食欲不振でぐったりきていた息子。
晩御飯に呼ぶと、それまで寝ていたらしく、少しすっきりした様子で
2階から降りてきました。
昨晩は、ダンナさんは地域の飲み会、娘はバイト……で、夕食は息子と私だけです。ゴーヤやら、魚介やら、夏バテ防止メニューにしました。

息子はちょっと食欲が出たらしく、元気に箸をすすめながら、こんな話を始めました。
「昔から確率が好きだから、これまで確率が出たら、
どんなに難しくてもそこは満点取れるぐらい得意だったんだけど、
それでも簡単な部分で、問題とイメージがきちんとつながっていない……というか、問題とそれからイメージするものとの間に微妙な落差があるところが
あってさ、
それで最近、数回、センターの確率でこけたんだ。

そんな簡単な問題でミスする場合もあるんだな~とびっくりして、
確実に自分で操作できるイメージを作って、
問題を整理しておく必要があるな~と感じたよ。」

「簡単に操作できるイメージって、具体的にいうとどんな感じ?」とたずねると、
「どんな問題が出ても通用するシンプルなイメージでさ……
今ちょうどポーカーにはまっているし、
ポーカーの確率計算に、確率の問題のあらゆるパターンを置き換えて整理できるように
しておこうかなって思っているんだ。

いろんなパターンを、カードとしてイメージすることに統一すると、
サイコロの6面なんかも6枚のカードに置き換えて考えていけるから、
頭が整理しやすくなるよね。」

「そういうことね。統一したひとつのイメージを完全に通じておくと、
それを基準すれば、確かに考えていくのが
楽になるわよね」

「話がかわるけど、この間、授業でベニスの商人について書いた文章を読んだんだ。経済についてちょっと面白い解釈が載ってた。

経済学って、もともとは、資源から、
価値を生み出して分配していくしくみについて考える学問だから、
労働によって何かを生産する側、生み出す側と受け取る側の関係を良いものにするというか、
労働して生産している人々に利益が十分いくような流れを考えていくための
研究ともいえるんだけど、
今の日本では、何も作り出していない生産物を流通させている人々が、多くの利益を得ているって問題について、扱っている話だったよ。
それ見て、
ポーカーだけじゃなくゲーム一般……特にモノポリーなんかは、
経済の縮図として眺めると面白いな~と
思ってんだ。
ポーカーもモノポリーも、手持ちのものを
いかに高く見せるか、売るかの取引きで成り立っているゲームだからね」

「そうよね。
ゲームで遊ぶ時、そうした経済の縮図に触れるところが面白いのよね。
そうそう、今度のイベントで、工作や遊びの空間に、
社会や経済の縮図となるような流れをつくって
楽しみたいと思っていたところだったのよ。

幼い子でもできる工作となると、まったくの自由工作ではなくて、
ここは銀行、ここは郵便局、ここは宅配業者、スーパー、
消防署、図書館、たこやき屋、美容室……と
子どもが作品作りに参加しやすいブースを作った方がよさそうだな~と思ってて……
それだと、はんこ押すだけ、たこやき丸めるだけから工作に参加できて、
アイデア豊富な子は、上限がなく発展させることができるでしょ。
そうして個々に製作しているものを、
作ったお金を使って流通させて動かしていくと、
たくさんコミュニケーションが生まれて面白いと思ってね」

「それいいね。きっと盛り上がるよ」

「もともと、小さな形では、こうしたことはいつもやってきたことだから。
でも、多くの人とそれをを作っていくって、それはそれでアイデアが混ざって面白いことになりそうだな~と思ってるのよ」

何か……自分の言いたいことで締めくくってしまいましたが、
夕食時が息子との楽しいおしゃべりタイムとなりました。
その後すぐ、息子は勉強……受験生は大変ですね。

今日中に、昨日のいくつかの記事の続きを書きますね。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



web拍手を送る)






9歳の壁って、本当にあるの?

2010-07-29 18:19:32 | 教育論 読者の方からのQ&A
前回の記事の続きは、次回に書きますね。

虹色教室で小学生たちに接していると、
だいたい9歳を境に、
思考力、発想力、
困難を乗り越える力、チャレンジ精神、
根気、自分で長文を読んでやり遂げる力、
図に描いて問題を簡略化して考えていく力などが、
劇的に伸びる印象があります。

それまで、すぐに投げ出したり、大人に頼りがちだった子も、
チャレンジから逃げたり、発想が乏しかった子も、
9歳という年齢を過ぎるあたりで、
ものすごくパワーアップするのです。

今日の小学生たちのレッスンの帰りに、
4年生になって、中学入試に問題を自力でどんどん解くようになった
★ちゃんのお母さんが、
こんなことをおっしゃっていました。

「9歳の壁という言葉がひとり歩きして、
9歳までになんとかしないと……と怖れている方がたくさんいるけれど、
9歳って、それまでできなかったことが急速にできるように
なる時期でもあるんですよね。
9歳の壁というのは、
今の教育のあり方で、やっていたらぶつかるというだけで、
本来、子どもは、9歳になるとできるようになることがいっぱいあるってことが
もっと知られてもいいように思います」

それを聞いて、私は、
「9歳くらいになると、どの子も本能的に親離れの準備をはじめて、
自立的になっていきます。
ですから、それまでにガチガチに大人に依存させる形で
何かをしてきた子というのは、9歳になると混乱するんですよね。
ただ、教室の子たちを見ていると、
体感から学ぶ、自分で自発的に動くことをしている子にとっては、
9歳というのはすばらしい成長の時期なんですよね。
どの子も、急に考えることが楽しくなり、いろんなことをいきいきとやってみようとするようになりますし」と答えました。

9歳の壁を怖れるあまり、
子どもを囲って、親や習い事の先生の指示通りにがんばる子を作って、
9歳の壁にぶつかるタイプの子たちを量産している事実は
困ったことだなぁ~と
感じています。


にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



web拍手を送る)

ポケモンチップゲーム 作り方 遊び方

2010-07-29 08:27:51 | 教材作り
ポケモンチップのゲーム、
よかったらどう作るのか教えて頂けませんか?
詳細のルールも教えて頂けるとうれしいです。

通常のポケモンカードゲームだと
難しすぎて親もどう簡略化すればいいのか
わからないので困っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

というコメントをいただいたので、作り方と遊び方を紹介します。

写真のように、硬い紙を丸く切って、ポケモンの絵を描き、
サイコロの目を1つ~3つまで描きます。
下に攻撃力を書きます。

長四角の紙にはプラス1~5を書きます。

こうしたものを10枚以上作ります。

<遊び方>
自分の好きなキャラクターのチップを3枚ずつ、裏向けたアイテムチップ(プラス5など)を、1枚選んでゲーム開始。

お互い、戦わすチップを1枚、自分の前に出します。
順番にサイコロを振って、
チップにあるサイコロの目が出たら、相手にチップに書いてある攻撃を加えることができます。

そうして互いに攻撃を加える際、アイテムを加えて攻撃したい場合、
好きな戦い場面で使えます。

たとえば、プリン サイコロは3,4,5、 はたく2
ゴースト サイコロは、4,5  ナイトヘッド4
の戦いで、
プリンの側の子のサイコロが4で、
ゴースト側の子のサイコロが4だったとき、

プリンの子が手持ちのアイテムカード+3を加えた場合2+3と4の戦いとなり、
プリンの勝ちとなります。
幼稚園くらいの子から楽しく遊べるゲームです。

年齢が大きくなると、勝った得点を瞬時に計算したり、勝つための確率を考えて戦ったりできます。

算数の学習としては、

★ <サイコロの目が4か、5か、6だった場合>という
条件の理解
★ 勝つために、仮にアイテムを足してみた上で、相手の得点より上になるかどうか考える力
★ 暗算する力、集中力

などが身につきます。
買うのも良いですが、作るのも、どんどん増やせて、攻撃の名前が工夫できる
ので楽しいですよ。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



web拍手を送る)