マヤさんへ

2011-12-01 21:52:56 | TAKARAZUKA
字数制限枠越えてしまった…。

追記2:マヤさんほど名脇役はいないと思います。もっともタカラジェンヌらしからぬタカラジェンヌなマヤさんの存在感と演技力が大好きでした。タカラジェンヌというより名俳優と言った方が正しいかもしれない…。

月組、花組、専科と何作品かマヤさんの活躍を拝見させて頂きましたが、マヤさん面白い!って思った役は、「新源氏物語」の右大臣役です。生の舞台では観てませんが、あのとぼけた右大臣がマヤさんの魅力だと思ってます。完璧に別人!!!

最近ヤンさん時代の花組の作品を観る・聴くことが多かったんですが、どれもマヤさんなんだけど声に説得力があるな~と思いました。右大臣は完全に化けてましたが、それ以外の役は化けるんじゃなくて、丁寧に台詞を伝えようとしているのが分かりました。

マヤさん独特の太い声と耳障りでない台詞回しに、そして気持ちのこめ方、男性なら平幹二郎さんみたいにどの役も声音を使わず地声だけで存在感や説得力が出せるようになることが、それが演技の極みなんだと思いました。

でも私個人の意見としては、それだとつまらんのだよね。やはり、魂を売った演技や遊び心(アドリブなど)のある役とか、役によって毎回違う顔を観れる方が私は好きですね。そっちの方が観る楽しみもあるし、ドキドキワクワク感も味わえるし。役によってアプローチの仕方を変えたり、常に探求心を持った役者さんに魅力を感じる。演じる人間は一人でも、演じる役は同じ人間じゃないやん!?っていうのが私の基本的な考え方です。ま、ただ単に私の感覚的な好みの問題なだけなんですけどね…。

ちょっと話が逸れましたが…、マヤさんが演じたキャラでそれこそ魅力的だったのは、最近ではやはり秀吉ですね。あのやらしさ(エロさ、バカさ、傲慢さ)はマヤさんじゃないと説得力ある演技は出せないと思いました。

本当の名脇役は如何にして主役を引き立てるか、作品を引き立てるかだと思います。そういう意味でもあの秀吉はマヤさんが名脇役・名俳優だと証明した役だと思ってます。


ひとつ思い出したことがあります。以前、スカステの「ロジェ」の座談会で、水さんは喉が渇くからという理由もあって舞台本番では本物の水か何かを飲まれていたそうですが、マヤさんは何も入っていない紅茶を“飲む演技”をしていたとキム君が明かしてくれたの聞いて、さすがマヤさん!って思ってしまいました。正塚演出に反撃ではないですが、伝統を貫いてくれてありがとう!って思ったのを覚えてます。

たかが飲むか演技するかだけのことですが、こういう細かい技がリアリティーの“追求(模索)”に繋がると思ってます。リアルであることそのものより、どうすればリアルになるか探求するその過程(アプローチの仕方)が、観客に得体の知れないリアルな感動を与え、また役者にとっては演じる魅力・甲斐があるじゃないかと私は思ってます。

何が書きたかったのか分からなくなりましたが、要は、

マヤさん、退団後は是非とも、女優さんとは書きません、舞台人としての活躍を期待します!!!

そして、お疲れ様でした。たくさんの思い出をありがとうございました。

追記3:アプローチの仕方で思ったことがあります。全然マヤさんに関係…なくもないですが…、

実年齢よりかなり若い役を演じる時、15歳まではデフォルメした(強調した)役作りでも良いと思います。でも16歳以上は外見的に過度なデフォルメは必要ないと思います。

「仮面のロマネスク」のトドちゃんは若さと間抜けさを強調し過ぎた。コメディならあれでいいけど、この作品でのあの役作りは間違ってると思った。ストーリーテラーでもあるけど、それ以前に…。だから、みっちゃんのダンスニー役へのアプローチが色んな意味で興味津々。真似てくるのか新しいダンスニー像を創りだしてくれるのか…。ここでみっちゃんが専科として名脇役になれるか、その後名俳優になれるか真価を問いたいと思います。←めちゃ意地悪いな。しかも何様やねん!

頑張れ、みっちゃん!!!みっちゃんなら大丈夫と信じてます。何故こんなにダンスニーにこだわるか…分かりますよね…?
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