やっぱ、ボヘミアンの回想シーンは最初に持ってきてほしかった。前座?がなかったら可能…。
ラスト、本物のピストルを持ったクリスチャンが現れるところは、デュークが絡んで欲しかったな…
それ以外はめちゃくちゃ良かった!
まさかウルっと来るシーンが何回もあるとは思ってなかった!
っていうか、このミュージカル、絶対梅芸の方が良い!帝国劇場より空間がコンパクトで臨場感があった。帝国劇場は無駄に広い。
ただ、ロビーの空間作りは帝国が圧倒的に良い。梅芸はいつもの梅芸だった。1階席のロビーにキャスト陣の大パネルがあったくらい。
今日のメインキャスト陣は、ダイモン、井上君、さとしさん、伊礼君、上野哲也さん、中井智彦さん、藤森蓮華さん。
ダイモンと井上君は昨年観てないコンビなので今回チョイス。
昨年良かった松村さんとK君の回のチケットを取ったはずなのに、ジドラーが登場するシーンで、最近聞いた声だな〜と思ったらさとしさんだったからびっくりした!
日にちを間違えたかと思ったよ。ソワレとマチネのチケット取り間違えたかと思った。もし日にち間違いなら、席のチケット保持者がくるはずなのに誰も来ない。あれっ?どうなってんの??
そしたら、次は伊礼君のデュークが現れ、完全にチケット取り間違えた!と思ってしまった。ソワレが松村さんとK君だったのか…と思ってしまったほど。
幕間に確認したら、まさか松村さんもK君も体調を崩されたとのこと。こればかりは仕方がない。無理はしては欲しくないですが、千秋楽までに復帰されることを祈るばかりです。
本当に本当に、さとしさんと伊礼くんには申し訳ありませんが、なんで松村さんとK君じゃないの!?と去年がイマイチだったから正直ガッカリした。登場した瞬間はね。
m(__)m
でも、そのさとしさんと伊礼君が!
昨年よりめちゃくちゃ良かった!!
さとしさんは、パワフルで愛嬌たっぷりでコメディーセンスもサービス精神も満載。松村さんファンにも受け入れてもらうよう元気いっぱいだったのが伝わってきた。全く文句なし!
劇中劇の練習シーンの間も良かった。本当に楽しかった。
そのコメディー要素と裏腹に、真面目なトーンで体調を崩しているサティーンへの気づかいぶり、デュークの強引な経営方針に対する無言での不満表現が堪らなく良かった!ギャップ萌えレベルだった!
そして、伊礼君もまた、昨年よりも全然良くて貫禄が半端なかった。男前やのに始終嫌味たらたらなで残忍像が想像できる見事な侯爵像を作り上げていて、サティーンとクリスチャンの秘めたる恋がめちゃくちゃ引き立ってた。
やはりデュークにはラストシーンでも登場して、ジドラーに殴られて退場してほしかったな…。
まさかこんな形で、さとしさんと伊礼君にリベンジされられるとは思ってなかったよ。本当にお二人とも素晴らしかった!
そしてそして、井上君のクリスチャンは、去年よりさらに純度が上がってた。サティーンを想う純粋さや、裏切られた時のショックぶりとか、ウルウルさせられまくり!
特にラストの劇中劇本番での、銃口をサティーンに向け、どう生きて行けばいいか子供のように嘆く台詞がめちゃくちゃウルウルした。
いやマジ、バケモノ領域やったわ!←あくまでもバケモノとは超褒め言葉なので誤解なきように願いますm(__)m
本当に素晴らしかった!
そしてそして、ダイモンが!
こんなこと書いたら、本当に失礼になりますが、去年のサティーンは私的には全然良くなかった。圧倒的に綾香さんの方が歌も表現力も素晴らしかった。
だから今回は全く期待してませんでした。
m(__)m
単純に去年観れなかった井上君との組み合わせが観れたらそれでいいと思ってただけ。だから去年素晴らしかった松村さんとK君が出演の日を選んだわけですが…
m(__)m
そなダイモンが!
最高に良かった!!
完全にサティーンだった!!!
おそらく去年は、体調を崩したから不完全な状態なまま部台に立ち喉もセーブしていたのかと想像した。
もう、ダイモンのサティーンがニコールのサティーンだった!
あ、歌はもちろんニコールよりダイモンの方がはるかに上手いですよ!
井上君のクリスチャン同様、サティーンがクリスチャンを想う気持ち、特にデュークに脅されてクリスチャンを拒絶するシーンがめちゃくちゃ良かった!
クリスチャンが去ろうとしたあとの表情にウルウルした。
ラストの劇中劇の台詞の言い方がリアルに表現していたのも良かった。
そこに関してはジドラーのさとしさんもカッコ良かった!
宝塚時代からお芝居や歌ともにピカ一だったダイモンの本領発揮を味あわせてもらった。
線の細さなんて全く気にならなかった。本当に本当に素晴らしいサティーンだった!
あと、ニニ役の藤森蓮華さんにめちゃくちゃ惹きつけられる存在感だった。セクシーな衣装だからではなく、ダンスのクオリティーも表現力もめちゃくちゃ惹きつけられた。
サンティアゴ役の中井智彦さんも良かった!
ぶっちゃけ、ニニもサンティアゴもアンサンブルの1人としか認識してなかったから、今回、圧倒的な存在感に驚いた。
そしてそして、ロートレックの上野哲也さんも、自分の作品のため、ボヘミアン精神を貫くため、演出や脚本に口出しするデュークに対し信念を貫く姿勢にマジ痺れた!
ぶっちゃけ、ロートレックもアンサンブルの1人としか見てなかった。
今回は、去年あまり意識して見てなかった方々の存在感が本当に良かった。
そしてそしてアンサンブルのダンス!
超ノリノリ!最高に熱くて感動した!
やっぱさ、この作品、梅芸の空間の方が合ってると思ったくらい、客席空間と一体化しやすいダンスと音楽性だと思った。
梅芸のコンパクトな空間が客席との距離を埋める役割を担っていたと思う。
ぶっちゃけ今回は、宝塚ネタしか情報が入ってきてなかったら、ムーランルージュは完全に蔑ろ状態でしたが、
めちゃくちゃ良かったわ!
まさかあんなにもウルウルさせられるとは思ってなかった!
松村さんとK君を拝見出来なかったの残念でなりませんが、綾香さんと翔真君ももう一度観たかったな…
本当に素晴らしいムーランルージュでした!