早変わりっていうから、スーパー歌舞伎や伊達の十役みたいなテンポ感があると思ったら、
ガッツリ歌舞伎だったね!
でも、大詰めは圧巻の早変わりの連続!桜猛吹雪も、客席の掃除が大変そう…藁
まさか、2回も宙乗りがあるとは!
休憩入れてトータル4時間半の長丁場の舞台。
團十郎さんは出ずっぱりで、13役を演じ分けないといけない。ただでなくてもカオスな役替りなのに、段取りが狂ってしまったら、物語が成立しなくなる。4時間半、集中力が大事。っていうか、集中力が命。
そりゃ、初演の時は大変やったと思うわ。義経千本桜の各段の主演は演じたことはあったかもしれないけど、今作は主役に限らずやん。
替え玉さんありきの早変わりではあるけど、替え玉さんも含め段取りと集中力が命。
ちなみに替え玉さん、團十郎さんのお面付けてた!ナイスアイデア!
初演の時は休演も致し方なかったと思うよ。ホンマな大変な役替りやと思う。
13役の中では、知盛と源九郎狐がピカ一でした!
ぶっちゃけ、すしやの粗筋だけは、ちゃんと予習してから挑めばよかった…と後悔しましたが、それ以外は圧巻の早変わりで、私みたいな義経千本桜ほぼ初心者でも楽しめる内容でしたね!
物語を知ってる人は知ってる人で、早変わりの妙を楽しめる作品になってると思う。
ということで、19年の初演の時は、チケットを取っていましたが、團十郎さんの体調不良で公演中止になって観ることが出来なかったので、今回はそのリベンジで観てきました。
いや〜、ホンマに、團十郎さんお疲れ様です!と直接言いたくなるくらい出ずっぱり&早変わり!
同じ出ずっぱりだった、ヤマトタケルの團子君や隼人氏も大汗かいて大変だったとは思うが、
團十郎さんに関しては、2回目ということもあり余裕を感じたかな。楽しんでる感はあった。
大物浦の碇知盛は、名場面中の名場面だから、本当に迫力があって良かった!っていうか、生で観れて良かった!
実は、ワタクシ、義経千本桜をまともに観たことありません。映像をちょこっとだけしか観たことありません。
渡海屋と川連法眼館は、大体のあらすじは分かりますが、すしやは全然知りません。
そもそも、以前、古典芸能と源平合戦の勉強をしていた時に、源義経の卑怯な戦い方で嫌いになって以来、義経を英雄扱いしている作品、というか義経が出ている作品が毛嫌いで観れなくなってしまったんですよ。「この恋は雲の涯まで」は別もの扱い。
それまでは、源氏が善人で平家が惡人だと思っていましたが、
源平合戦について調べていくうちに、平家の方が家族愛に溢れてることが分かり、むしろ、源氏は骨肉の争いが絶えなくて嫌気がさす。
いつの世も、勝利したものが善人とは限らない!
三谷さんの「鎌倉殿の十三人」はよく描けてる!
今回は、ワタクシの義経嫌い、源氏嫌いといった嗜好抜きにして、観劇リベンジとして観させてもらったら、
確かに義経は善人のように描かれているけども、本当の悪は、義経でも平家でもない点を描かれていることを知って、むしろ感動したくらい。
義経なんてルール違反をするわでめちゃくちゃ異端児やけども、それもあってか、義経は兄の頼朝に嫌われていたわけやん。いいように使われるだけ使われて。
を踏まえても、平家にも義経にも恩情をかける内容だったのが、意外と良かった。
本当の悪は?
今の世界情勢や社会情勢と同じ。戦争の原因は国民のせいですか?と同じ。
ずっと義経中心の物語だと思っていたけど、そうでなかったのが新しい発見だった。
すしやに関しては、早変わりすればするほど、人間関係や心情が複雑過ぎてワケワカメ状態になりましたが、
あとで粗筋を読んだら、人間味溢れた内容だったので、理解できなかったことが残念でならなかった。
本来は、壇ノ浦の戦いで亡くなった平家の人間が実は生きていたという前提で描かれた作品だけども、
結局、どんなにあがいても歴史の歯車には逆らえない現実を描きつつ、たとえ安徳帝が女の子だったという仮定であっても僅かな希望が描かれているのは良い。
善悪の価値観について考えさせられる内容だと思った。
團十郎さんがほとんどの役を演じられているので、雀右衛門さんの静御前と梅玉さんの義経だけが主要キャストでそれ以外は出番が少ないのに、時間的には贅沢なキャスティングだと思った。
明日が仕事でなかったら、幸四郎さんの夜の部も観たかったのですが、
なんせ今、東京では、超話題スポットが一部のファンの間で賑わっているので、行かないわけにはいかない。なんてたって15日までですからね!
その超話題スポットとは!

はい、明菜さんが生まれ育った清瀬駅でございます!
今年清瀬駅設立100周年ということで、駅の構内と外に明菜さんからのメッセージボードが!
そして!
発車メロディーが!!
DESIREとセカンド・ラブ!!!
清瀬駅に行かないわけにはいかんでしょ!?
しょっちゅう行ける場所じゃないから、発車メロディーを録音しないわけにはいかんでしょっ!?
マジ、ただのオタク!(笑)
ただただ怪しい人!(笑)
さすがに録音していたのは私だけだった…(汗)
ボードを写メしていたのは他にも゙いました!
そして、そして、東京に来ていたので、ラジコで井上君のラジオ、浦井氏ゲスト回を聴かせてもらいました。関西だと、エリア外だからお金払わないと聴けないからね。
井上君も、鶴瓶さん同様、素晴らしい人格者!鋭いツッコミも含めて(笑)
そうそう、私も鶴瓶さんは怒ってるんじゃないかと思ってた!
井上君と浦井氏の闇広がめちゃくちゃ良かった!Wトート&Wルドルフを一番と二番で交互に歌ってたね。
トート閣下も若者へと世代交代してるから、浦井氏の可能性はないのだろうか…。