
いやいやいやいやいやいやいやいや、
めちゃくちゃ面白いやん!?
っていうか、めちゃ泣ける!
さすが、中村屋兄弟!見せ方、キャラ作りが上手い!
自分たちがやりたかった作品を後輩に譲ったのに、まさかというべきか、運命の悪戯というべきか、自分たちが演じることになり…、
めちゃくちゃええやんかいさー!!!
(笑)
っていうかさ、歌と福ちゃん観たさでチケットを取ったのに、まさか勘九郎さんと七之助丞で観ることになるとは思ってなかった!
ぶっちゃけ書くと、7月8月はギャツビー月間だったから、「Q」もしかり、本来は観る予定になかったんですよ。
それが18日まで中止と分かり、どうせチケット代戻ってくるんだから、だったら東京さ行くべ!の一心でチケットを取りました。
最初に「新選組」のチケットを取ったら、まさかの歌と福ちゃんがコロナ感染。てっきり中止になると思っていたら、いや中止になってほしかった!
そしたら、代役で再開すると発表。
おいおいおいおい、待て待て待て待て!
歌の初主演公演なのに代役立てるなんて!
私が親なら(芝翫さんでも三田さんでなく一人の親として)、共演者のギャラや赤字を補填してでも、松竹に掛け合って中止を願い出たわ!
現実は、貧乏人だから松竹の言われるままに従うけどね。藁
私は、ここ数年しか成駒屋3兄弟の活躍しか観てないけど、上二人の兄たちがいつもイケメンばかりの役を役替りして、歌はいつも端役だったわけやん。いくら三男といえども、上二人と年齢変わらんやん。歌も交じらわせてあげてよ!と思ってたわけだよ。
それが、中村屋兄弟の図らいで、主役を演じるチャンスがきたわけやん。福ちゃんが相棒?で、中村屋兄弟とハッシー、彌十郎さんに扇雀さん、亀蔵さんらが二人を脇役で支えるという贅沢な布陣での上演やん!
たとえ代役でも、若手が演じるなら中止にしてくれ!と願ったよ、ぶっちゃけね。
誰が代役になるのか分からないまま、19日の当日が来て、開演1時間前に七之助丞と勘九郎さんが歌と福ちゃんの代役と発表。
私は、東京に向かう高速バスの中で思わず、マジか!?と声に出してしまった。
ぶっちゃけ、他の若手が代役だったら、はぁぁ???と思ったかもしれないけど、七之助丞と勘九郎さんだったから、
素直に、ありがとうございます!と思ったよ。
で、拝見させてもらって、
私がお母さんの三田さんだったら、初日は絶対号泣したわ!と思ったくらい、めちゃくちゃ愛情たっぷりの脚本演出に驚いた!
敵役?のハッシーとの見せ場もあるし、たった1時間ものとは思えないくらい構成がしっかりしていて、やはり手塚治虫作品だけあって世界平和を謳うメッセージ性もあり、
七之助丞も勘九郎さんも素晴らしいし、休演した二人のお手本になるくらい素晴らしい役作りだったけども、こんな愛情たっぷりの作品なら、
やはり、歌と福ちゃんでも観たい!!
と思った。
たとえ明日戻ってきたとしても今月はもう観れない…。
関西で、いや御園座でいいので再演してほしい!
それくらい素晴らしい作品でした!
ほんま、七之助丞と勘九郎さんがめちゃくちゃ良かった!
若作りを意識したせいもあったけど、全く違和感がない若侍だった!
七之助丞が徐々に豪剣になっていく様、親友と交えないといけない辛さ、復讐からは復讐しか生まれないという学びを経て成長していく様を丁寧に演じられていて、感情表出も素晴らしく、ラストは涙涙!たった数日で仕上げたとは思えないくらい完璧な役作りに、
マジ、アッパレじゃ!!!
勘九郎さんは、まるで耳男や坂上田村麻呂のようなコメディ要素がありめちゃくちゃ良い奴なんだけど、実は裏があるという複雑な役を完全に自分の持ち役として演じられていて、
こっちもアッパレじゃ!!!
ぶっちゃけ、歌と福ちゃんが、七之助丞や勘九郎さんのように役作りしていたとは思えないので、休演を経て演じる岡草丘十郎と鎌切大作が観たいぞ!
ということで、長い長い前置きは終わり、
ギャツビーが千秋楽の日に、千秋楽も中止になると思っていたので…m(__)m
この日にチケットを取って観てきました。
何度も書きますが、こんなに愛情たっぷりの脚本演出だとは思ってなかったので、
私にとってめちゃくちゃ楽しみだったギャツビー月間が全て流れて、観る予定になかった「Q」と「新選組」を観ることになり、
2回も東京に行くことになったので結果散財しまくり。嬉しい誤算なのか悲しい誤算なのかは今は分からないけど、
どちらも観れてちゃくちゃ良かったです!
ホンマに観る予定になかったからね!藁
ぶっちゃけ書くとね、
ワタクシ、新選組、
よく知らんのですわ!藁
宝塚でもよく上演されてますが、
よく分かっとらんのです!(笑)
池田屋、寺田屋、近江屋、こんなに事件があったん?ひとつだけやと思った。(汗)
階段落ちと坂本龍馬は関係なかったことも知らなかった。
最近になって、源平合戦の流れを知ったくらい超超日本史オンチなんですわ!(笑)
ですが、そんな新選組よく分からん私でも理解できるくらい、大人も子供も楽しめる作品になってます。
なんてたってメッセージがいい!
復讐からは復讐しか生まれない!
敵討ちからは、新たな敵討ちが生まれる。
自分が次に敵討ちをされる側になる。
負の連鎖は、どこかで断ち切らないとアカンねん。
めちゃくちゃ、今の時代にピッタリな作品!
元々勘九郎さんが演じていた近藤勇をエエ声の亀蔵さんが演じるから、まさに大人の新選組だった。
元々七之助丞が演じていた土方歳三役が不在になったらしいけど、私にはその役が必要だったのかすら分からないくらい、自然な流れの脚本になっていたと思う。
っていうか、近藤勇、そんなに出番ないやん!
ほんま、贅沢な配役!
岡草丘十郎を父の敵として、庄内半蔵の娘の敵討ちを助太刀する役がハッシー。
いやいやいやいやいや、
ハッシー、めちゃくちゃカッコイイ!めちゃアニメキャラやけど、役作りが素晴らしい!!
本来なら、歌とハッシーの立回りがあるわけやん。三田ママ、初日はめちゃハラハラドキドキしてたのが視えてくる(笑)
このシーン、めっちゃ、歌とハッシーでも観たいぞ!
そう、その敵討ちをする娘を中村祥馬君が鶴松君の代役で演じられていたのですが、どなたかのご子息かと思ったら扇雀さんの部屋子君なんやね。めちゃくちゃ良かった!チャンスをモノにしたね!
代役ってホンマにチャンスを奪われるわけやから、しかも、代役の方が評価が高かった、生きた心地がしない。特に舞台人は、病気ケガは禁物。たとえ貰い病でも!
今、元々の配役を見ながら書いているんですが、
チョイ役が贅沢すぎませんか??
代役公演の方が適材適所に思えてならない。
こちらは本役ですが、沖田総司役の虎之助君も良かった!この沖田総司役は、宝塚でいうとこの3番手役柄だったように思うくらい美味しい役だった。虎之助君は、大先輩を相手に堂々と先輩風を吹かしていたね。自分の役目を分かってる素晴らしい表現でした。
芹沢鴨役の彌十郎さんは、嫌味な役がよく似合う!
坂本龍馬役が虎之助君のお父さんの扇雀さん。今の日本を作ったパイオニア的存在の龍馬。丘十郎に人生観を諭す重要な役。七之助丞もだけど、普段は女形を演じている扇雀さんの立役。自然でした。
たった1時間チョイの物語とは思えないくらい、代役公演のために演出が変わったことも分からないくらいめちゃくちゃ完成度の高い作品でした。
歌と福ちゃん、ハッシーも加わって、地方で上演してほしい!
もう一つの演目「闇梅百物語」は、納涼歌舞伎だけあって、お化けモノでしたが、あまりにも舞台が暗すぎて正直眠たかった。m(__)m
そこからの、舞台が一気に明るくなり、勘九郎さん、ご子息の勘太郎くんと長三郎くん演じる読売の舞がめちゃくちゃ和む!勘九郎君がめちゃ背が高くて驚いた。逆に長三郎君がまだまだ小さくてめちゃくちゃ可愛かった。最近は、親子共演が多いですが、仲がいいことは、それだけで財産です。
っていうか、骸骨もこのお三人さんだったことに驚いた!
七之助丞は、女形で登場。美しい!新選組とマジ別人。演じ分けが素晴らしい!
ハッシーがまさかの狸。新選組とキャラが異なる。めちゃ捨て身やな!素晴らしい!
まさかの千之助君の登場に驚き!若いのにめちゃ型が綺麗!将来が楽しみ!
今月の八月歌舞伎、第二部も第三部も主役か代役で演じてます。コロナに負けじと猿之助さん筆頭にベテランさんが頑張ってます。
このまま代役公演が成功すれば、今後にも活かせる。
ぶっちゃけ、宝塚も見習うべきだと言いたいけど、誰がコロナに罹ったか分かると、めちゃパッシングされるから、生徒の命を守ることが先決だからこればかりは仕方ない。