「ヘドウィグ&アングリーインチ SPECIAL SHOW」

2017-10-17 21:36:58 | ミュージカル
いやいやいやいや、めちゃスピ作品やん!!!???

てっきり、性転換手術に失敗した主人公の怒りの物語だと思ったら、全然ちゃうやん!!!

アングリーインチ、確かに迷惑なピーナッツちゃんやわ(笑)

でもね、このピーナッツちゃんがあったからこそ、真実の己の姿と向き合い、そして、本当の魂の片割れに巡り会えたんだと思うよ。ま、それまでに幾度も勘違いの片割れに出会ったけどね…。

ということで、「ヘドウィグ〜」大阪公演を観てきました!!!

いや〜、てっきり、浦井氏でヘドウィグを観るんだと思っていたら、まさか本家本元のジョン・キャメロン・ミッチェルで観ることになるとは!!!


浦井氏が♪ミッドナイト・レディオ♪を歌ってなかったら、全く「ヘドウィグ〜」なんか興味持たなかったよ!

いや〜、それにしても、まさかのスピ内容でマジ泣けた!!!

マジ、めちゃ良く出来た脚本やん!?

かつて東西に引き裂かれたドイツ&ベルリンの統一と、魂の統合のために魂の片割れを求める主人公を重ね合わせるなんて、めちゃ脚本が上手い!!!

映画版も観ましたが、ストーリーが全く分かってなかったし、面白さも伝わってこなかったけど、こうやって日本公演用にアレンジた演出で観せてくれたから、もうメッセージがビンビン伝わっきて本当に泣けました!

中村中さんが、ヘドウィグとそれぞれの片割れを行き来して演じることで見えてくる真実の魂の片割れとの出会い。片割れを求めて彷徨う主人公の試練?嘆きの数々。邪魔なアングリーインチが導く現実…。

ピーナッツちゃんがあろうとなかろうと、着飾らず偽らずありのままの自分をさらけ出して生きて行く勇気。片割れを求めるが故に傷つき嘆き、そして、身も心も丸裸になり、そして、解放される魂の自由。

片割れに出会うには、数多の試練と向き合い立ち向かい、乗り越えていくことで魂は磨かれ強くなる。その強さが人間力となり、神様に与えられた課題だと思うんよね。その課題をクリアすることで、より真実の片割れに出会うんだと思う。ピーナッツちゃんがあろうとなかろうと、魂が成長していたらそんなのちっぽけな問題だと思うね。

綺麗な魂は綺麗な魂を呼ぶんだと思う。まだ未熟な魂は、同じ未熟な魂とぶつかり合い、そして成長していく。その都度その都度同じクラスの魂と出会い磨き成長していくんだと思う。

試練と向き合うことは、己と向き合うことだと思うから、逃げれば逃げるだけ同じ試練が待ち構えてると思うんよね。立ち向かうしかないよ。ワタクシの人生、試練だらけですわ(苦笑)

いつものごとく、訳わからん持論をお許し下さいm(_ _)m

実は、ジョン版ヘドウィグのCDは密林で購入しておりました。なので、今回の公演の曲は全て存じておりましたが、CDはぶっちゃけイマイチでしたが、生モノはやはり素晴らしい!!!

オープニングが観客総立ち!もはや、ミュージカルじゃなくライヴ!客席との一体感が半端なかったです。ワタクシも縦ノリでした(笑)


基本的に中さんがヘドウィグの心の声を説明し、ジョンが目に見えるヘドウィグを演じているイメージだったので、語りは中さん。歌はジョンってら感じで分かりやすかった。いわゆる宝塚版風共のスカーレット1&2みたいな役割やね。

ジョンより中さんの方がが主役のイメージでしたが、中さんの語りがあったから、ワタクシのようなど素人にはホント分かり易かったです。本来なら、中さんの台詞をジョンが言うはずなんでしようが、ワタクシには有難い演出でした。

♪ミッドナイト〜♪に関しては、CDを聴く限り本家大元より浦井氏の方が素晴らしいと思ってましたが、今日こうやって本家大元版で観させてもらったら、本家は本家で素晴らしい!と思いました。浦井氏のコンサートの時も素晴らしかったけどね…。甲乙つけ難い。

片割れを求めてさすらうヘドウィグの生き様がマジ涙もんでした。これは、マジ名作ですわ!

浦井氏、マジ、ヘドウィグ演っておくれ!!!

今日のまとめ:ワタクシの片割れは頑張ってるかな?(笑)

それにしても、ニコールの人を観る目は凄いね。よくもまぁ、ジョンに「ラビット・ホール」の監督をさせようと思ったもんやね。アプローチも作風も全然ちゃうやん。めちゃまともやん。次作「パーティで女の子に話しかけるには」が楽しみ!おバカな作品イメージだけど、ニコールの役がかなりぶっ飛んでそうだから、超楽しみ!