「怒り」

2016-10-02 19:31:28 | 映画
作品としては、イマイチでしたが、キャスト陣は素晴らしかった!特にあおいちゃんの演技に泣かされた…。すずちゃんも素晴らしかった!二人とも助演女優賞ノミネートもん!

ロードショー開始時からずっと観たかったんですが、時間がなくてやっとこさ今日観ることができました。

李監督作品としては、「悪人」「フラガール」が絶品でしたが、本作は、悪くもないけど、良くもなかったかな…って印象。イマイチと書きましたが…m(_ _)m

感じたことをそのまま書くと、人を信じるってめちゃくちゃ大変なことだと思うんよね。映画のように好きな人なら尚更ね。

以前、ガラ友さんと、信じる、ことについて話し合ったことあって、信じるって依存だという結論に至ったんよね。

信じるって逆に言えば、私を裏切るなよ!とも置き換えられると思うんよね。それって、めちゃ辛いやん。自分も相手も。

信じるという行為が、相手を束縛してることにもなるし、執着(依存)そのものだと思うんよ。

私も好きな人はいます。ま、片思いですが…(笑)ぶっちゃけ、半分は依存です(笑)でも、裏切られても構いません。偽善者でも人殺しでも構いません。だって好きだから。何も求めないから。そりゃ、昔はね、嫉妬の炎でメラメラしてましたよ(笑)でも、今は存在に感謝です。

生きてるだけでいい。元気ならいい。幸せならいい。という心境に至っているので、生きてるのが確認出きればそれでいい。

って思うようにしたら、信じるって行為って必要?って思う。信じようとするから苦しくなるんだと思う。

もちろん、信頼関係というのは、恋人同士でも家族でも仕事でも大事だけど、信じるとはまた違うように思う。

だから、あおいちゃんの役がケンイチ氏を裏切った時の後悔の念の涙がめちゃくちゃリアリティーがあって泣けた。自分自身がお父さんに信じてもらえず悲しい思いをしたのに、同じことをケンイチ氏にしたんだもんね。

すずちゃんの役もそうだよね。こっちは人間不信に陥った被害者ですが、信じることが出来なくなったんよね。

信じることが怒りに変わる理由は、正に裏切り行為だと思うんよね。相手に対する裏切りだけでなく、自分自身に対する裏切り行為であったりもするので、信じるって本当に苦しい行為だと思う。妻ブッキーの役が正にこのタイプやね。そういう意味では、メッセージ性としては良く描けていたと思う。

ただね、森山君の怒りの矛先?原因?が不明瞭ながイマイチやね。森山君自身はいい演技をしてたけど、役が統合失調症?精神疾患が原因ならありきたりかな?と思う。

キャスト陣は本当に素晴らしい演技でした。渡辺謙さんのお父さんもリアルだった。いる、いる、ああいう人!私は、あのお父さんはダメ親父だとは思わない。とってもいいお父さんだと思う。

個人的には、池脇千鶴ちゃんが若いのにおばちゃんに見えてしまうのが…、大好き!!!(笑)

綾野剛君も、「リップ〜」と全然タイプの違うアプローチにもビックリした!上手い!妻ブッキーは…、そのまま(笑)昔も今も役に忠実。自然。とてもいいと思う。あ、あのラブシーン、必要???剛君はゲイに見えたけど、ブッキーはゲイに見えなかったで(笑)←役に忠実やないやん!?m(_ _)mいやいやいやいや、ゲイには見えなかったけど、自己嫌悪に陥った時の演技はリアルでしたよ!

ということで、ほとんどストーリーの本筋に触れてませんが、もし、今現在、人間不信に陥っていたり、自己嫌悪に陥っている方がいらしたら、オススメします!

今日のまとめ:宮﨑あおいちゃん、地味ながらめちゃエエ女優さんになってるね!すずちゃんは益々将来が楽しみな女優さんやね!