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「さよなら、人類」

2015-09-04 23:21:36 | 映画
これが全てオールスタジオ撮影とは思えないくらいのリアルな風景画でした! 映画作品なんだけどね…。

内容はともかくとして、39シーンがそれぞれが一つの絵画的な構図になっていて、色も淡色で綺麗だったし、登場人物の配置もちゃんと計算されていて、よく観察すると、トリックアート的な構図になっていたのが面白かった。

CGを使わずしてリアルな風景を作り上げていたのは、本当にビックリ!どうやって風景を製作しているのかめちゃくちゃ気になったので、終了後にパンフレットを買って確認してしまったほど精巧に風景が描かれた。

屋内の窓から見える風景は、絵だと想像出来ましたが、屋外のシーンが本当にリアル!上手く遠近法を使っていて、とてもスタジオ撮影だとは思えないくらいのリアリティーがありました。

で、肝心な内容はというと、とてもシュールな内容だったので、ぶっちゃけよく分からなかった。生と死をテーマにしているんだとは思いましたが、結局何を訴えたかったのか、私には分からなかった(汗)

でも、次の展開が予測出来てしまうくらい、ベタな笑いの要素が散りばめられて、退屈感はなかった。先笑いしてしまったほど、マジ、シュールだった。ま、隣の席の方はウトウトされてましたが…。

監督がスウェーデン人だけあって、北欧独特と言っていいのか分かりませんが、アキ・カウリスマキ監督に似た人物描写が、本当にシュールでした。

最初シーンは、死を扱ってるのに、不謹慎ですが、笑ってしまった。あの世には、お金は持っていけないのに、病室のシーンで、今にも亡くなりそうなお婆ちゃんが、大金が入った鞄を離そうおとしない姿や描写が笑けて仕方なかった。

ダンス教室のシーンもシュールだった。現代のバー(食事出来る居酒屋)のシーンで、中世の国王が馬に乗って登場するのも不自然なくらいシュールだった。

過去も今も、人間自体はそんなに変わりはしないから、未来もそんなに変わらない。どんなにダメ人生であっても、一人では出来なくても、二人なら大丈夫なことだってあるはずだし、道は必ずしも一本道とは限らない、たくさん選択肢はある。

たとえ愚かな選択をしたとしても、それもまた人生。やり直しも効く。パンフレットにも書いてますが、どんな人間も愛おしい存在である。と私は解釈しました。

ということで、今日は、これを観たかった訳じゃなく、っていうか、映画館に行くまでこの映画の存在自体知らなかった。本当は、時間が合えばジェイク・ギレンホール主演の「ナイトクローラー」が観たかったのですが、ちょっと無理があったので諦めたのであります。

今日1日の流れから考えると、「さよなら、人類」を選択して正解だったと思いました。気分転換には良い作品でした。

オススメはしませんが、ちょっとしたトリックアートに興味があれば…。う~ん…。あ、アキ・カウリスマキ監督ファンの方にはオススメします!

今日のまとめ:今日は、これだけじゃない。続きは次回に…。