花組「復活」&「カノン」

2012-01-03 20:49:03 | TAKARAZUKA
どうしたん、石田先生?????

普通に良い出来なんですが…。

宝塚らしくない???

いえいえ、石田先生らしくないんですよ(笑)

先生もプログラムに書かれてますが、「銀ちゃんの恋」を創った人とはとても思えない!

確かに部分的には石田テイスト的な台詞は混じってはいるんですが、それでも、どうしたんですか、先生?って訊きたくなる。

ってくらい、見事に純文学風に仕上がってました。

「美しき生涯」は脚本が大石先生だからラブロマンスに仕上がったんだと思ってたんですが、石田先生もかなりロマンチストやん!ってことが分かりました(笑)

恐らく賛否分かれる内容なのかもしれませんが、マユさんファンには全然問題ないと思うし、壮さんファンも問題ないと思う。

ラスト、まだ続くの?的な流れにまどろっこしさがありますが、この脚本好きです。ル・サンク買います!

音楽が良いね!選曲もロシア民謡を多用してたし。どこかで聞いたことがあるような主題歌のメロディラインがホント心地よい余韻を残す。

今回、娘役の使い方が上手ったな~。今まで男役重視だった石田先生が書いた脚本だとはとても思えない。ホンマどうしたんですか???

カチューシヤを演じた蘭ちゃん、ホンマええ娘役になったなぁ。あの役は、一花ちゃんやじゅりあさんの得意分野やけど、蘭ちゃんが演じてこそ意味のある役だし、もっともっと蘭ちゃんの成長ぶりが期待できる役なので何度でも観たい!出来ればもう一回後半に観たいね。

「美しき生涯」のカルマダンサーズのようなギルティダンサーズが私の萌えポイントです。←どうでもいいね。


トルストイの「復活」は昔読んだことありますが、全く内容を覚えてません。私は完全ドストエフスキー派なので、トルストイは苦手です。←文学作品として苦手の意味。舞台や映画は好きです。

それはさておき、こんな話やったっけぇ???って思うくらい主人公が運命に翻弄されており、尚且つロマンチックな展開で、石田哲学も織り込まれており、そのメッセージが的を射ていて意外と脚本的に良かった。涙がこぼれるシーンもありました。

マユさんの一途な役、エリックと被る役作りではありましたが、とても良かったです。壮さんの友人役もたくさん出番があって安心しました。

ただ一つ、石田先生に言わせて頂けるのならば、歌詞に“デザート”“メインディッシュ”は修正して頂きたい!確かミリオンちゃんの歌でしたよね?こんなところで石田テイストは要らないです(笑)

で、ショー「カノン」は…、

やはり、ダンサーのマユさんに目が釘付けになりますね。どんなダンスを見せてくれるのか期待が膨らむ分注目してしまいます。それを決して裏切らないのがマユさんのダンスの魅力だと今回思いました。

全体的には私が想像するダンスの花組をイメージさせるような構成ではなかったように思いますが(月組の方がダンスの組のイメージが強い)、私が好きなタンゴやスパニッシュ系のダンスがあってとても楽しめました。KAZUMI-BOY先生の振り付けのシーンを一番注目してたので、それが私が好きな上記のシーンだったので嬉しかった。めちゃカッコ良かったです!

全体的には、タイトルに“カノン”て付いているのにカノンの曲を多用してなかったことに違和感がありましたが、好きな部類のショーでした。

この作品、お芝居もショーも良かったので、あともう一回マジで観たい!

今日のまとめ:挨拶が遅くなりました。明けましておめでとうございます。今年も一年宜しくお願いします。

今日、宝塚南口から大劇場に向かったんですが、また「生」の文字が復活してました。しかも別の中洲には簡易な「絆」って文字もあった。角度が悪かったけど、あれは確かに「絆」だったと思う。なんか嬉しかった。やっぱりなぜか“ありがとう!”って感謝したくなる。

それから、「仮面のロマネスク」のポスターご覧になりましたか?めちゃカッコいい!チラシはまだみたいですが、このポスター買います!ってくらいめちゃいい!間違いなく売ってたら買う!

トドちゃんの役を道化師風にしなかったら、ポスター通りのめちゃ重厚な作品になると思うんですが…。最初のシーンだけでいいので手直しお願いします!

最後に、

皆さん、幸多き一年でありますように!心からお祈り申し上げます。


追記:「サンセット大通り」大阪でもやって欲しい!ロンドンで観て以来、この日をずっと待ってたんです!しかも瞳子さんがノーマ役なら尚更です!

どうでもいいこと:年末から石田先生の大劇場デビュー二作目(デビュー作はカナメさんの「ブレイク・ザ・ボーダー」でした。そうやったんや…。)のショー「TAKE OFF」のCDにはまっており、毎日ヘビロテで聴いてます。一路さんのあの曲、瞳子さんが「CHESS」で歌うんですかね…?今不思議な縁を感じました。だってあの頃、瞳子さん雪組子だったからね。ま、別の方が歌うのかもしれないけど…。「CHESS」は仕事が休めたら観ます。