水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

二月の詩(鹿の角)

2016年01月27日 18時07分07秒 | 秋の俳句

 

                八坂神社の楼門

 指立てるごとく伸びゐし鹿の角    惟之

 飛火野や鹿の名を呼ぶおみやげ屋

 落栗は空ばかりなり獣道

 嵯峨菊の千年のあや天地人

 初紅葉小枝に並ぶ鳩すずめ

 電柵に白き肩見せ大根畑

 大根来る姉の労作暖かし     捨弘

 大根を貰うて百菜御厨子かな  秀子

 青首を出して大根の仰ぐ空    洋子

 大根煮る柔らかに出来て旨きこと   テル

 大根抜き顔に泥つけはしゃぐ児   幸子

 足の如大根首を揃えをり    初枝

 日の温み僅かに残る大根抜く   美枝

            俳誌 嵯峨野 二月号(通巻535号)より

 

 

 

 

 

 

 

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