旅人や飛脚が行き交う旧街道風景(草津川跡地公園ガード下にて)
中山道守山宿コースにつづき、8/22(土)仲間7人と旧東海道の野路の玉川・草津宿コースの約5kmを漫歩。道潅の蔵では「渡船」の名の純米酒を試飲、そして昼食は草津駅近くのレストランで格安の定食を三蜜を避けて美味しくいただきました。身近な処で萩の名所や清宗塚、本陣などに出遭い、街道歩きの面白さを知りました。立木神社では神鹿の雌雄の姿が印象に残りました。次は水口方面の街道散歩と決まりました。
JR南草津駅ー野路の玉川(萩の玉川)-平清宗塚ー草津川ー立木神社ー道潅の蔵ー街道交流会館ー草津宿本陣ーJR草津駅
旅人と飛脚行き交ふ秋の湖辺 惟之
今は夢野路の玉川萩の波
清宗や十七歳の斬首なり(無季)
遠山の河原に群れるすすき原
神木の幹の割れ目や鹿の声
雌雄ゐる立木神社の神の鹿
欄干に秋風そよぎ釣燈篭
道潅の馬上の雄姿麹の香(無季)
野路の玉川。玉の清水が噴き出たという故事来歴を有する名所で、諸国六玉川のひとつに数えられ、誌歌や浮世絵、名所図絵などで知られるようになった。現在は地元の人々の手により修復整備されている。<明日来ぬ 野路の玉川萩こえて 色なる波に 月宿りけり 源 俊頼(千載和歌集)>
民家の塀上に清宗供養の五輪塔の写真
清宗塚の案内版。壇ノ浦の合戦で平家を破った源義経によって父である平宗盛とともに捕虜となった清宗、鎌倉から京に上る途中本地において斬刑に処された(東海道 野路、矢倉周辺散策マップ参考)。
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五輪塔のある民家の大樹(樹齢100年の榎とか)
草津川の流れとかすかな遠山の比叡山
往時には旅人や飛脚が行き交った矢倉橋。欄干には釣燈篭が立ち並ぶ。
立木神社。東海道に面して鎮座し、古くより交通安全厄除けの神社として信仰を集めている。
立木神社ご神木。幹には大きな割れ目。
牝鹿の青銅像
牡鹿の青銅像
道潅の蔵。太田家の酒造りは江戸時代末期に遡り、良質の近江米を有効に酒に使うために酒造りをしたのが、始まりとされている(道潅パンフレットより)。
道潅の蔵(2階)
江戸城築城の祖 太田道灌(1432-1486) パンフレットより
国指定史跡 草津宿本陣。東海道と中山道の合流点であり、多くの旅籠が軒を並べた草津陣。そのシンボルであり、大名などが休泊したのが草津本陣。浅野内匠頭や吉良上野介がなお連ねる大福帳などにふれれば、気分は江戸時代にタイムスリップ(草津本陣散策マップ参考)。