(これは2017年10月30日の記事です)
以前「旧ないない島通信」でも紹介した「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編が出たので紹介したいと思う。
《優雅なリゾート生活を満喫しようとイギリスからインドのジャイプールにやって来た7人の熟年男女が、崩壊寸前のボロホテルとジャイプールの街に圧倒されながらも、それぞれが新しい生き方を模索する姿を描く≫というのが前回のお話。
崩壊寸前だったマリーゴールド・ホテルを若い支配人ソニーが立て直し、イギリスから来た熟年男女たちも、いろいろあった末にここに落ち着く。その後を描いたのがこの「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」
(「恋に落ちたシェークスピア」のジョン・マッデン監督作品。2015年公開)
何しろこれ、円熟した熟年まっさかりの俳優陣が演じているので、一人ひとりの存在感が半端ない。
ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミス、とくればそれぞれが主役級だし、今回はさらにリチャード・ギアが加わる。
しかもこの熟年男女、まるでティーンエイジャーのように恋の悩みを抱えているのだ!
日本とはえらい違いだ。
友人からこんな話を聞いたことがある。
女手一つで子どもたちを育てあげた女性が70歳を迎えた頃、近所に同世代の茶のみ友達(男性)ができた。すると、子どもたちがこぞって大反対したというのだ。
「いい年してみっともない。お母さん、やめてよね、そんな不純な関係」
不純どころか、ただの茶のみ友達だと言ってあるにも関わらず、子どもたちの総攻撃はおさまらず、結局、そのお母さんは付き合うのをあきらめたというのだ。
日本は今だにこう。
一方、マリーゴールドホテルの客たちはどうだろう。
いずれ劣らぬ年寄りたち。年長のマギー・スミスは84歳だったかな。他の人たちは少し若くて79歳くらい。その年代の男女がまるで若い頃と変わらぬ恋の駆け引きをするのだ。
もちろん、これはおとぎ話である。イギリスの熟年層にとってもおとぎ話であることは変わらないだろう。それでも、勇気をもらえる。いくつになっても、何をしてもいいのだ。
仕事も恋愛も。人生いくつになっても挑戦できる。
そんな当たり前のことが、日本では「いい年してみっともない・世間体が悪い」といって退けられる現実がある。
これってどうよ?
せめて映画でも見て、あらあいいわねえ、と思うしかないのが日本の現実だが、それでもこの映画は勇気をくれる。ロマンスにあこがれる気持やまだまだ仕事ができるという自信。人生はいくつになっても何にでも挑戦できるし、誰もそれを邪魔立てすることはできない、という事に改めて気づかされる。
実は私、この世界から「老人」という言葉がなくなればいいのにと思っている。
熟年向けの映画なので、恋や生きがいに飢えている熟年にお勧めです。
以前「旧ないない島通信」でも紹介した「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編が出たので紹介したいと思う。
《優雅なリゾート生活を満喫しようとイギリスからインドのジャイプールにやって来た7人の熟年男女が、崩壊寸前のボロホテルとジャイプールの街に圧倒されながらも、それぞれが新しい生き方を模索する姿を描く≫というのが前回のお話。
崩壊寸前だったマリーゴールド・ホテルを若い支配人ソニーが立て直し、イギリスから来た熟年男女たちも、いろいろあった末にここに落ち着く。その後を描いたのがこの「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」
(「恋に落ちたシェークスピア」のジョン・マッデン監督作品。2015年公開)
何しろこれ、円熟した熟年まっさかりの俳優陣が演じているので、一人ひとりの存在感が半端ない。
ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミス、とくればそれぞれが主役級だし、今回はさらにリチャード・ギアが加わる。
しかもこの熟年男女、まるでティーンエイジャーのように恋の悩みを抱えているのだ!
日本とはえらい違いだ。
友人からこんな話を聞いたことがある。
女手一つで子どもたちを育てあげた女性が70歳を迎えた頃、近所に同世代の茶のみ友達(男性)ができた。すると、子どもたちがこぞって大反対したというのだ。
「いい年してみっともない。お母さん、やめてよね、そんな不純な関係」
不純どころか、ただの茶のみ友達だと言ってあるにも関わらず、子どもたちの総攻撃はおさまらず、結局、そのお母さんは付き合うのをあきらめたというのだ。
日本は今だにこう。
一方、マリーゴールドホテルの客たちはどうだろう。
いずれ劣らぬ年寄りたち。年長のマギー・スミスは84歳だったかな。他の人たちは少し若くて79歳くらい。その年代の男女がまるで若い頃と変わらぬ恋の駆け引きをするのだ。
もちろん、これはおとぎ話である。イギリスの熟年層にとってもおとぎ話であることは変わらないだろう。それでも、勇気をもらえる。いくつになっても、何をしてもいいのだ。
仕事も恋愛も。人生いくつになっても挑戦できる。
そんな当たり前のことが、日本では「いい年してみっともない・世間体が悪い」といって退けられる現実がある。
これってどうよ?
せめて映画でも見て、あらあいいわねえ、と思うしかないのが日本の現実だが、それでもこの映画は勇気をくれる。ロマンスにあこがれる気持やまだまだ仕事ができるという自信。人生はいくつになっても何にでも挑戦できるし、誰もそれを邪魔立てすることはできない、という事に改めて気づかされる。
実は私、この世界から「老人」という言葉がなくなればいいのにと思っている。
熟年向けの映画なので、恋や生きがいに飢えている熟年にお勧めです。
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