暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

天才バカヴォン/蘇るフランダースの犬

2017年08月20日 17時35分21秒 | 邦画>★★★
2015年/邦アニメ/FROGMAN監督/FROGMAN 犬山イヌコ 瀧本美織 濱田岳 村井國夫
2017年8月11日 TOKYO MX

【あらすじ】
IQ500の狂人ダンテ(村井)率いる暗黒組織<インテリペリ>。世界を見通すスーパーコンピュータ<オメガ>を開発したものの、入力データとしてただ一つ、バカボンのパパ(FROGMAN)の名前が分からず起動できずにいた。内閣情報局では、パパに何としても名前を明かさせないために神田輝夫(FROGMAN)を派遣。名前を守るため、24時間体制での監視をする。
パパの名前が手に入らないインテリペリは、地獄からネロ(瀧本)を召喚する。説明しよう! 世界名作劇場「フランダースの犬」においてネロは天国に召されたが、村人たちから酷い仕打ちを受け続けていたため自ら地獄落ちを選んでいたのである! ダンテはネロをバカボン(犬山)の通う小学校へ編入させ、バカボンからパパの名前を手に入れようと目論んだ。
一方その頃バカボンのパパは、おひさまを西から昇らせようと奮闘中だった。神田はすっかり付き合わされ、そしてネロはバカボンファミリーと仲良しになった。
しかしベルギーから来た金髪で犬連れのネロは、西河内(濱田)他一部の生徒から目の敵にされていた。再び人間による差別排斥に遭ったネロは、悪魔の力を解放。ダンテはネロによる破壊活動で東京を人質にし、パパの名前を要求した。
事態を重く見た内閣総理大臣田辺(FROGMAN)は、情報局局長大沢(FROGMAN)と共にパパと交渉。しかしその思惑は、オメガの入手だった。総理が出てきちゃしょうがない。パパは名前を明かし、ハジメちゃんの計画でパパとバカボンはインテリペリに潜入。オメガ爆破作戦へと向かった。IQ500の男vsバカ親子。果たしてパパたちは、東京を、世界をインテリペリから守ることができるのか…!?


「秘密結社鷹の爪」でお馴染みFROGMANによる長編アニメ。赤塚不二夫のばかばかしさ、哲学性も損なうことなく(かどうかは赤塚不二夫をよく知らないので想像だが)見事に作品化している。FROGMANのFROGMAN性も活かしつつのコレであり、個人的には「鷹の爪」より好きである。
赤塚不二夫といえば同2015年にアニメ「おそ松さん」が放送され一大センセーションを巻き起こしている。こちらも赤塚哲学を殺すことなく成功させていることもあり、この年赤塚先生のおわすあの世で何かあったのだろうかと心配になってしまうレベル。
一方の「フランダースの犬」であるが、放送年が1975年ということで実はタイトルしか知らなかった。ところが!
つい先日MXで再放送してくれていたのを見終わったばかり。今作放送を見越しての再放送だった…わけはないが、実にタイムリーだった。最終盤の3話くらいはほんと泣きっぱなしで、確かにネロは闇落ちしていい仕打ちを受けていた。私は悪魔ネロを応援します。東京なんて燃えてしまえばいい。
因みにラストではネロに代わってマルコが転校してくる(「母をたずねて三千里」も「犬」の後番組として再放送していた)が、マルコはちょっと嫌いなんだよなー。母のこと好きすぎて気持ち悪い。
ところで、以前「FROGMANが受けるなら坂本頼光がブレイクしてもいい」と書いたことがあったが、今作では頼光さん吹き替え参加してました。やっぱ親交があるらしい。

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