1983/邦/相米慎二監督/鶴見辰吾 薬師丸ひろ子 尾美としのり 石原真理子 円広志 前村麻由美
2022年12月2日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ
【あらすじ】
田代勇介(鶴見)は、東京の進学校に通うため九州から出てきた高校一年生。一軒家の主で、下宿人を入れたらそれはクラスメイトの山葉圭(薬師丸)だった。バレたら即アウトという緊張感、お互いにアプローチする同級生や先輩など。勇介の所属するボクシング部のなんだかんだも絡み、二人の仲は何処へむかう…!?
原作未読。つーか、この手のラブコメは当時少年漫画の流行りであり、タイトルくらいは知ってるよ。柳沢きみおの名とあの絵柄は印象に残っているが、我が家ではあだち充のほうが主流だった。俺自身はもっとスラップスティックな、「うる星やつら」だの「らんぽう」だのが好きだったっけ。懐かしい!
で、原作ファンであれば楽しめるかもしれない作りとなっている今作。正直面白くないのである。相米慎二、薬師丸ひろ子、鶴見辰吾とデビュー作揃い踏みのフレッシュ過ぎる作品で、演技がどうのはないものの、何がどうというトキメキもないのである。極めつけは鶴見辰吾で、見栄えもしないのにモテる主人公という…。途中友情出演でチラ出した真田広之の美しさが、際立って見えた。
九州からやってきた高校生が何故東京に一軒家を構えているのか、家族の事情などが一切言及されていない。高校生男女の同居があまりにも無防備で、そんなことが気になってしまい没入できない。原作読んでる人には、気にならないことかもしれないが。関係ないけど、あだち充作品にもそういう点でモヤモヤする作品ありましたよ。ほんと関係ない。