暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

世界の果ての通学路 SUR LE CHEMIN DE L'ECOLE

2016年03月01日 22時15分18秒 | 洋画>★★
2012年/仏/パスカル・プリッソン監督/ドキュメンタリー
2016年2月7日 Eテレ深夜

【内容】
えー世界には学校に通いたくても通いづらい子供たちってのがおりまして。そんな子供たちの通学を追いました。
ケニアのジャクソン君11歳とその妹。野生動物の跋扈する15kmの道のりを、命がけ2時間がかりで!
モロッコのザヒラちゃん12歳とそのお友達2名。22kmの山道を4時間がかりで!
アルゼンチンのカルロス君とその妹。18kmの山道砂漠道を、馬に乗って1.5時間がかりで!
インドの貧しい漁村で暮らす障害者のサミュエル君13歳とその弟たち。お手製の車いすでもって4kmの道のりを1.25時間がかりで!


公共交通機関もなく、学校行くのに命がけとかほんと凄いよなあ。
とか思いつつも実は、嫌な大人の癖で意地悪な見方をしていた。つまり、「撮影隊が先回りしてるじゃん!」とかそういうこと。モロッコチームは助けてくれない大人に「意地悪ね!」とか言っていたが、最悪助けてくれる大人は常時近くで見守っていたのだ。象との遭遇を避けて<命がけ>のはずのケニアチームにしたって、ほんとに命にかかわる事態になれば撮影隊が助けてくれていたはずで、「ほーん」とか言いながら嘘くさいものを見る目で観てしまっていた。ダメね~。
しかしこの子達が日常こういう通学をしているだろうことは確かなはずで、その点で本作は意義深い。
ことに感慨深かったのはインドチームで、ヤラセなのか都合良くなのか、トラックの立往生で道がふさがってたり車いすが壊れたりした。そのとき大人たちは、彼らに気持ち良く手を貸してくれていたのだ。それがヤラセなのかキャメラが回っていたからなのかは定かでないが、こう気持ち良く困難に手を貸してくれる大人に囲まれていれば、子供はきっといい大人になるんじゃないかと感じ入った。大人は子供の手本だよねー。
ちなみにここに登場した子供たち、学校に行くのもご苦労さんなことながら、みんな大人の仕事をよく手伝っている働き者でもありました。それがヤラセなのか何なのかは…いやあね、事実に決まってるじゃない!
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