暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ロスト・アイズ Julia’s Eyes(Los Ojos de Julia)

2015年03月28日 21時43分48秒 | 洋画>★★
2010年/スペイン/ギリェム・モラレス監督/ベレン・ルエダ ルイス・オマール パブロ・デルキ フランセスク・オレーリャ フリア・グティエレス・カバ ホアン・ダルマウ ダニエル・グラオ ボリス・ルイス
2015年3月10日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
サラ(ルエダ)が自宅で首を吊った。双子の妹フリア(ルエダ/二役)は、夫イサク(オマール)と共に駆けつける。サラの自殺を信じないフリアは、生前の同行を探り始める。近所の盲人猫オバサンソルダド(カバ)、盲人支援センター、恋人と行ったというホテル、ホテルの監視係である爺さんクレスプロ(ダルマウ)、眼科のロマン先生(グラオ)…。行く先々で不気味に付き纏う男の影というか影の男、イサクの首つり自殺、ショックが重なりとうとうフリアも視力を失ってしまう。
お世話係として眼科から派遣されてきたイヴァンさんはいい人だが、何故か顔出しNGだ!?お隣のブラスコさんはエロジジイ、ソルダドさんは盲人じゃない、果たしてサラの死の真相とは…!?


犯人は、影が薄すぎてまともな社会生活すら送れない男だった! 目に見える人に相手にされないなら、目が見えない人になら認識してもらえる、ということで折角だから好みの美女を盲人にしてしまおうという計画。
かつて石川雅之の読み切り漫画で、同様の人物が「それならいっそ銀行強盗でもやってみるか!?」ということをネタにしたものがあった。
また以前、キャイ~ンの天野はずんの飯尾をして<見える透明人間>と評した。いわく、居酒屋に行っても彼の分だけお通しが来ないとか、その程度のことが日常茶飯事なのだそうな。
つまり、ギャグの域にある造形なのである。冒頭からサスペンスホラーな展開を繰り広げた今作であるが、ネタが明かされれば<見える透明人間>!私の中ではコメディに大逆転してしまったのでした。
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